2009年6月 1日 (月)

ハイドン・交響曲第24番の第2楽章はフルートの独奏曲のようだ

 きのうに続いて、6枚目のCDの4曲(交響曲第21番〜24番)を聴きました。ハイドンはいろいろ変わったことをやっています。リズムに楽器、緩急の付け方などを試していたんですね。例えば、第21番と第22番は、第1楽章がアダージョになっています。

 いちばん驚いたのは第24番の第2楽章(アダージョ)で、この楽章はフルートが主役です。が、協奏曲風でフルートが主役になっているという意味ではなく、オーケストラはほとんど休んでいます。フルートの独奏曲といってもいいくらいです。せわしないカデンツァみたいなところはなく、しろうとなのでよくわかりませんが、演奏はそれほどむずかしそうではなさそうです。森の中を散策しているような、のどかな感じがします。

 あしたからも、1日1枚くらいを目標に、今月いっぱいかけて107曲を聴いたみようと思っています。では、また。

 

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2009年5月31日 (日)

没後200年 : ハイドンの適度な刺激

 おととい頼んだハイドンの交響曲全集が、けさ届いた。さっそくCD33枚のうち最初の5枚を聴いてみた(1〜20番)。以前から買おうと思っていたが、ハイドン没後200年の今日を期して注文した。
 ハイドンはいい。安心して聴いていられる。貴族が日常を心地よく過ごすために作曲された音楽だから、いろいろ変わったことを試みているとはいっても、世界が崩壊するような不穏な感じ(例えば、マーラーの第9番のような)は全くない。
 最初の20曲で聴いたことがあったのは第6〜8番の「朝」「昼」「晩」くらいだが、番号が若いからといって楽しめないことはない。それどころか、メヌエットがない3楽章の曲も多いけれど、ザロモンセットの「軍隊」「時計」「ロンドン」あたりと比べても、気楽に緊張せずに安心して聴いていられる。これって、実はとても貴重なことではないだろうか。
 人によりけりなのだろうけれど、私の場合は、(もう半世紀以上も生きてきていっそう淡白になったのか、)以前よりもシンプルなものに安らぎを見出すようになった。(世の中、めんどくさいしがらみとか、理屈にあわない変なことが多すぎますからね。)
 ところで、交響曲第13番の第4楽章のフィナーレは、出だしがモーツァルトの「ジュピター」のフィナーレのそれに似ている。モーツァルトはこの曲を知っていたのだろうか? 
 アダム・フィッシャー/ Austro-Hungarian Haydn Orchestraの演奏はレベルが高いと思う。音がすんでいる。雨もようの今日の天気にあっていて、すがすがしかった。

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2009年5月 5日 (火)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2009で、文字絵研究所はアドバルーンを上げました

 こんなアドバルーンです。

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これは、実は5月3日にできたばかりの文字絵研究所初のワークブックの表紙と裏表紙です。今日、5日まで東京国際フォーラムの中庭で販売しておりますので、どうぞお越しください。とても評判がよく、3日の夕方に陳列してから100部近く売れました。

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上が文字絵研究所の売り場のようすです。右手の方に5種類のバッグ(バッハ、ベートーベン、ブラームス[以上、3B]、ショパン、民族のハーモニー)がかかっているラックがご覧いただけます。こちらもなかなかの人気で、うれしいです。後日もうすこしくわしくご説明いたします。では、また。

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2009年4月19日 (日)

岡潔博士の誕生日に童心についての文章に行き当たった

 岡潔という名前は知っていたし、かなり変わった数学者らしいというくらいの雑学知識はあった。きょう4月19日は、その岡潔博士の誕生日だそうだ。MSNのニュースにも出ている。それで、ネットで検索していたら、「松岡正剛の千夜千冊」で『春宵十話』の下の文章が引用されていた。
 鋭いことが書いてある。すごく頭がいい人だなあ、と思う。順序立ててわかりやすく説明されている。明晰。ただ、(たぶん)こちら側の頭の問題として、腑に落とすためには、繰り返し読んでみなければならないだろう。この口述は味読するに足る内容とみた。文字絵の創作とは何かについて考えるのにすごく良いヒントが得られそうだ。余裕ができたら、ぜひ読みたい。「情緒」が大切、という主張にはとてもひかれる。お孫さんの発達過程の観察も興味深い。
 ただ、この2カ月以上、花粉症がひどくて、集中力欠如の状態にありまして...。とりいそぎ、おすすめできる良い文章をみつけました、というご報告まで。(それにしても、「童心の発動」って、いいなあ。いつも童心を発動していると、いったい何が起こるんだろう?)

 (この記事の前と前の前のエントリ、何のことかさっぱりわからないと思いますが、花粉症がよくなったらフォローできるかもしれません。悪しからずご了承ください。)

[引用開始]
 たとえば、生後16カ月の孫が手に何かを持とうとするとき、1つのものを持っている場合は、次のものを持たそうとすると、最初のものを手放してし まうことに気がついた。口の中に何かを入れているときも、次のものは最初のものをぷっと吐き出してからでないと、入らない。これは自然数の「1」の練習で あると思った。
 それまで私は順序数と自然数は似たようなものだろうとタカをくくっていたのだが、順序数がわかってから自然数に進めるのだという見当がついてきた。
 もっと観察していると、自然数の「1」がわかるには実にさまざまな全身での確認をしている。体じゅうを動かして、やっと「1」が手に入るらしい。
 この瞬間に情緒が動いたのである。まさに童心の発動だ。そうだとすれば、この童心「1」がフルに動いて作動した情緒というものを、なんとか子供になっても青年になっても、また大人になっても、作動できるようにすればいい。  私は数学をやってきて、独創というものがつねに「知」と「未知」の“あいだ”にだけおこることを知ってきた。この“あいだ”に行くには、第1には「知」を もっと動ける状態にすることと、第2には「未知」を何かで感じられるようにしておくという、この二つのことが必要になる。 知を動ける状態にしておくのは学者や研究者や思想家の仕事であろう。一方、未知を感じられるようにしておくというと、そんなこと変じゃないか思われるかもしれないが、いや、そんなことはない。変じゃない。道元や芭蕉はそのことばかりに賭けてきた。
  「たとへば東君の春に遭ふが如し」と道元は言った。芭蕉は「梅が香にのっと日の出る山路かな」と詠んだ。ここには情緒だけがはたらいて未知に向かい、大自 然の春や日の出をすっと掴まえている。こういうことは、いくらだってできるわけなのだ。芸術家や表現者はこのような仕事を研ぎ澄ましてきた。 
[引用終了]

あっ、それと、博士はこんなことも述べたそうです。

 「文化というものは理想がなければ観念の遊戯と区別がつきにくい。この理想は一口にいうと、心の故郷をなつかしむというような情操を欠いてはわからない」。

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2009年3月26日 (木)

ベートーベンと舟

 ベートーベンは釣りが好きだったと言う。小舟に揺られながら釣りをしたのだろうか?

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2009年2月 9日 (月)

メンデルスゾーン=北島マヤ仮説

 ・天才であること
 ・引き込むという点で

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2009年1月28日 (水)

文字絵と真田家、お通、白隠、ジョン・レノン、あるいは姉になっちゃった長澤まさみ

 不思議な縁…。長澤まさみ演じる初音役の設定が真田幸村の妹から姉に変わったという記事を読んで、真田家と文字絵の不思議な縁について、メモを書いておこうと思いました。

 真田信之正受老人白隠→ジョン・レノン
   ↓
 小野お通(初代)→小野お通(2代目;初代の娘)

 注記しておくと、真田信之は真田幸村の兄(弟であるという説もあるそうです)で、正受老人は真田信之の晩年の子供と伝えらる臨済宗の高僧です。小野お通(初代)は真田信之が最も信頼していた相談相手で、その娘の2代目お通は信之の次男の信政の側室であったとのこと。2代目お通と信政の間の子である信就は真田勘解由家の始祖となったそうです。この真田勘解由家の(そしてまた、お通の)子孫の真田淑子さんという方が、小野お通の実像について下記の本を書かれておられます。

 ・『小野お通』、真田淑子著、株式会社風景社、平成二年 

 上記の本に掲載されている小野お通の文字絵については → 小野お通の人丸(1)(2) をどうぞ。

 2人の人生に接点はないのだろうけれども、正受老人は真田幸村の甥ということになる(これは、実際にそうなのだろう。不思議な縁…)。それでもって、架空の人物ではあるものの、初音は正受老人の叔母なのか、伯母なのか…。これまた、何となく不思議だ(架空の人物のことをあれこれ考えていてもしかたがないけれど…)。
 一方、白隠は修業時代に正受老人の厳しい薫陶を受けました。彼は禅画で有名。そして、ジョン・レノンはその白隠の禅画をとても好んだようです。ジョン・レノンのセルフポートレートって、ほとんど文字絵みたいですよ。

 → 「ジョン・レノンの文字絵?

 こちらは、白隠の文字絵。花園大学の国際禅学研究所にリンクさせていただきました。

 蛇足ながら、直江兼続は石田三成と盟友だったそうです。石田三成の「大一大万大吉」の旗も文字絵ではないかと思うのだけれど、これについては、またいつか。では、時節柄、ご自愛下さい(ちなみに、埼玉ではインフルエンザが猛威を振るっています)。

 あっ、そうそう、そういえば、オノ・ヨーコさんも小野姓でした。小野小町や小野お通に連なる方なのかもしれません。

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2009年1月 1日 (木)

ハイドン、メンデルスゾーン、レトリック

 新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
 さて、今年は初詣の後にベルリンフィルのジルヴェスターコンサート2008を、そしてついさっきウィーンフィルのニューイヤーコンサート2009をテレビで見ました。ジルヴェスターのほうではバリトンの トーマス・クヴァストホフに驚き、「ささやかな贈り物」は「アパラチアの春」のあのメロディーか、とか、動物の擬声語満載の「ねこを買ってきた」、とか、なかなか楽しめました。
 ウィーンフィルのほうは「告別」第4楽章のバレンボイムの指揮ぶり、というよりサボタージュぶりとオケのメンバーの掛け合いがお祭り気分を盛り上げていました。ハイドンの曲をウィーンフィルのニューイヤーコンサートで演奏するのは初めてのことのようです。
 今年はそのハイドン没後200年メンデルスゾーン生誕200年、と今朝の読売新聞に出ていました。個別には意識していたもののハイドンとメンデルスゾーンを並べて考えることは少なかったので、そう指摘されるとけっこう新鮮でした。
 で、これからが本題ですが、その記事の中で面白いと思ったのは、「最近はハイドンの音楽を当時の弁論術と比較・分析する試みが盛んになっている。音楽と弁論術は共に支配階級の教養であり、ハイドンの曲の構成や展開は弁論術と共通点がある」(音楽学者伊東信宏さん/大阪大準教授)という指摘でした。
 考えてみれば(というよりも、ほとんど考えるまでもなく)、交響曲の第1主題と第2主題は弁論術の用語でいう「対比」(contrast)に当たるだろうし、4楽章構成だって、なんとなく「起承転結」(これは、西洋流レトリックとは異なる漢詩のレトリックなのだろうけれど...)に似ていなくもない。大いに研究していただいて、びっくりするような結論を引き出していただければと思います。
 (話は脱線しますが、私こもへじは常々、文字絵を「最強のレトリック」としての観点から考えてみたいと思っております。だって、自分の名前の字で自分の似顔絵が人前で描けちゃったら相手に強烈なインパクトを与えると思いませんか?) 
 閑話休題。で、今年は弁論術を含むレトリックについて、たまに話題にしたいです。これは、年頭に当たっての抱負でした。新たな年の初めにあたり、皆様のご多幸をお祈りします。では、また。

34_2← 左のメンデルスゾーンのイラスト(文字絵)をクリックしてみてください。つづり動画がご覧いただけます。


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2008年11月19日 (水)

新しいポストカード : ベートーベンの第九

 新しいポストカードを制作いたしました。「 ベートーベンの第九」です。ベートーベンのサインと「第九」の歌詞をあしらってみました。そして、おなじみの肖像画も......。

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ポスト面にベートーベンの文字絵の描き順をカラーで示しました。

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今年も日本各地でシラーの「歓喜の歌」が聴かれる季節が近づいてきました。師走も間もなくです。寒くなりそうですね。皆様、どうぞご自愛ください。

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2008年10月24日 (金)

お知らせ : ヤマハ池袋店様のホームページで紹介していただいております。

 文字絵研究所では、9月から楽譜・音楽書専門卸の松沢書店様のネットワークを通じて、全国の楽器店様に文字絵グッズを置いていただいております。この度、ヤマハ池袋店様のホームページにて、当研究所のシールを紹介していただきました。

 メーカー名は 「LDI 文字絵研究所」となっております。LDI とはLetterdrawing Institute の頭文字を採った略語(頭文字語)です。

 さらに詳しい文字絵グッズの説明は「レタードローイング・アベニュー」でどうぞ。

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2008年10月10日 (金)

「のだめカンタービレ 巴里編」<ノイタミナ>

 夜中に新番組のアニメ「のだめカンタービレ 巴里編」のleçon 1 (第1話)を見ました。
 実際にのだめのような人がいたら天才だろうけれど、彼女の集中力はすごいですね。今回は、『プリごろ太』のフランス語吹き替え版『Prilin et Gorota PRIGOROTA』(Wikipediaによる)を見て、フランス語を勉強していました。いつかのコンクールの時と言い、土壇場に強い。うらやましい限りです。
 ところで、「巴里偏」はフジテレビのノイタミナという枠で放送していますが、そのノイタミナのロゴのアルファベット表記がおもしろい。

Noitamina

Anination が反転されています。ここで注目したいのは、「t」です。反転されていますから、しっぽの向きが左になっています。
 なぜそんなことが気になるのかというと、この反転した「t」がこのブログの左コラムの下にある (37) Franz Liszt で使われているからです。 37                                                                                   ← 左のリストのイラスト(文字絵)をクリックしてみてください。つづり動画がご覧いただけます。

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2008年10月 9日 (木)

「七瀬ふたたび」

 のだめカンタービレの巴里編は今日からだったかなと思い、「月刊テレビタロウ」をめくってみたら、新番組の「七瀬ふたたび」(NHK総合)が目にとまったので見てみた。
 筒井康隆の原作は1975年に刊行されたそうだ。すると、この傑作SFを読んだのは30年くらい前の大学時代だったことになる。
 「邂逅」という言葉をこの小説で知った。それは短編集とも呼ぶべきこの小説の最初の章のタイトルで、崖崩れに遭う列車で出会った3人の超能力者を描いていた。今回のドラマでは、第1話の最後の部分がそれに当たる。
 ただ、設定が原作とドラマではかなり変わっており、ドラマでは原作で感じられたある種の旅情というか、情緒というか、非日常性というか、とにかく何かが欠けていた。それが少し残念だった。
 とはいうものの、私はこの手のドラマが好きなので、忘れなければ来週も見てみようと思っている。

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2008年10月 1日 (水)

パレイドリア、あるいは変像(症)

 「ほんとにあった怖い話」とか「あなたが体験した怖い話」などのマンガ雑誌の口絵で取り上げられたりする心霊写真、あなたは信じますか? 今日はその心霊写真や、壁の染みから浮かび上がってくる人の顔に関係のあるお話です。
 心霊写真ではないからご安心ください、と鑑定されて安心する読者は、実はパレイドリアに陥っていたのかもしれません。パレイドリアって何かですって? Wikipediaによると、それは錯覚の一種のようです。

 雲の形が顔に見えたり、しみの形が動物や虫に見えたりと、不定形の対象物が違ったものに見える現象に代表される。対象物が雲やしみであることは理解しており、顔や動物ではないという批判力も保っているが、一度そう感じるとなかなかその知覚から逃れられない。熱性疾患の時にも現れやすい。(Wikipedia「錯覚」から引用)

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 ある版元から送っていただいた「精神神経学用語集」(改訂6版)という今年6月に出た用語集が今日届いて、それをパラパラと眺めていたら、このパレイドリア(原語はpareidoriaという英語)という精神医学の専門用語を見つけました。
 この用語集は、外国語の用語と、それに対応する日本語訳が併記されているだけで、説明は全く書かれていません。そこで、Webで調べてみたら、上に引用したWikipediaの「錯覚」に行き当たったというわけです。
 個人的には、「変像」という日本語訳に受けてしまいました。錯覚の一種としての変像と文字絵には関係がなくもないのではないか、という気がしたからです。文字絵は錯覚とどういう関係にあるのだろう? これはひょっとしたら研究に値するテーマかも知れません。

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2008年8月20日 (水)

お知らせ : 「ムジカノーヴァ」9月号の巻頭カラー口絵で紹介されました。文字絵グッズプレゼント! にどうぞご応募ください。

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 本日、8月20日発売の音楽之友社の月刊誌「ムジカノーヴァ」9月号(ピアノを教える人、学ぶ人の雑誌)で、作曲家文字絵を紹介していただいております。巻頭のカラー口絵4ページにわたって、『名前のつづりで描く作曲家文字絵』を掲載していただきました。

 文字絵グッズプレゼント! もあります。「ムジカノーヴァ」9月号をご覧いただき、どうぞふるってご応募ください。締切は2008年9月20日(必着)です。詳しくはレタードローイング・アベニューでどうぞ。

 レタードローイング・アベニュー左サイドバーの「名前のつづりでMOZART」と「可愛いショパンとリスト」と「哀愁 (b) のブラームスと楽想を練るベートーベン」のイラストをクリックしてみてください。今回の記事の一部を少し変えて、カラー口絵の雰囲気が伝わるようにいたしました。

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2008年8月18日 (月)

タイトルの「10億人」について       ーーブログ開設3周年に際して

 当ブログを立ち上げてから、今日で3年になりました。「石の上にも3年」ということわざもありますし、中学も3年、高校も3年、要するに3年という単位には一区切りの感覚が伴います。
 そこで、今日はちょっと趣向を変えて、このブログのタイトルである「10億人が楽しめる手描き文字絵」の「10億人」の部分に焦点をあて、なぜこのタイトルにしたかをお話ししたいと思います。
 まず、このサイトのタイトルを見た人に、「10億人」とはいかにもおおげさなことよ…と退かれるのではないか、という懸念はありました。ちょっと誇大妄想的? と思われちゃうかなぁとも考え、迷いました。でも、どうせなら目立ったほうがいいかな、よし「10億人」でいこうと決めました。

 この「10億人」には以下のような含意があります。
 日本の人口は1億2700万人くらいなので、10億人と言えば当然世界が視野に入る。(「へのへのもへじ」を知っている日本人が1億人いるとしたら、まあ、その10倍くらいの人に文字絵を知ってもらえれば、大成功かも……)
 世界の人口は60数億人のようなので、10億人と言えば6〜7人に1人となる。( まあ、6〜7人に1人くらいの人に文字絵を知ってもらえれば、大成功かも……)

 ちなみに、「10億人」のように切りのよい数字で代表させて印象深く表現する言葉づかいを、提喩(法)と言います。修辞学(レトリック)における中心的話題である「ことばのあや(文彩)」(figures of speech)の一種です。ついでに言えば、「10億人」は誇張(法)でもあります。

 3年経った現時点で振り返ってみると、「10億人」は願望と言うか希望的観測と言うか、やはり現実離れしたスケールの大きすぎるネーミングだったかなぁと思わないわけでもありませんが、「そろりそろりと参ろう」と存じますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 追伸 左サイドバーにラフマニノフからスクリャービンまで、国民楽派ロマン派の50人の作曲家の「つづり動画」をアップいたしました。各作曲家の似顔絵をクリックしてみてください。どの線がどの文字なのかがわかります。

 右サイドバーのいちばん上の「歓喜に寄す!!」ベートーベン氏の♪♪第九へのお誘い♪♪のイラストもクリックしてみてくださいね。氏の熱い、熱い思いが伝わってくるかも……。

 また、レタードローイング・アベニューでは、50人の「つづり動画」に加えて、20曲の名曲の演奏が楽しめます。ぜひ、お聴きください!!

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2008年8月 4日 (月)

ベートーベン氏から熱いメッセージをいただきました!! 「第九」を愛するすべての方へ!!!

 暑中お見舞い申し上げます。今年は地震や激しい雷雨など、例年以上に災害の多い年まわりのように思われますが、みなさまいかがおすごしでしょうか。

 さて、先日、文字絵研究所では、レタードローイング王国にお住まいのベートーベン氏からメッセージをいただきました。
 何分、夜中に突然ケータイの着信音(「歓喜の歌」)にたたき起こされ、ぼーっとした頭で一方的にまくしたてられるドイツ語を聞いたものですから、正確にすべてを理解できたわけではないのですが(後から考えると、ろれつがまわっていなかったのではないかと思われる節もありましたが...。ワインとかビールとかをだいぶ飲まれておられたのかもしれません。それと、突然通話がとぎれて、バシャー、バシャーッとバケツから水がぶちまけられるような音が...。いったいあれは、何だったんでしょう?)、要するにベートーベン氏は、毎年、年末になると各地で「第九」が演奏される日本の状況をかなり好意的にとらえておいでのようです。
 それで、そろそろ年末の第九の演奏会に向けて合唱の練習も本格化するころだろうから、応援メッセージを日本のみなさんに伝えてほしいということのようでした。
 私の顔を使ってもいいから(??この発言は意味不明ではありますが...)盛大にやってくれ、とのことでしたので、ケータイの向こうで熱弁をふるうベートーベン氏のお姿を想像しつつ氏のメッセージを再現いたしました。何分、初めてのことで、不備も多々あるかと存じますが、つつしんで皆様にお届けいたします。文責・画責(?)はすべて文字絵研究所にあります(ここだけの話ですが、ええっと、氏のご容貌など、想像より少なくとも3割がた以上、美化しちゃってるところもあります...。そうしないと後がこわいので......。そこのところは、氏にはどうぞご内密に...)。

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 ということで、口上が長くなってしまいましたが、ベートーベン氏のメッセージを右のコラムの上にアップいたしましたので、当ブログへのご来訪者のみなさま、どうぞクリックしてお楽しみください。

 では、みなさまのご健勝を祈りつつ....。

2008年8月4日 盛夏
文字絵研究所 こもへじ敬白

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2008年7月 5日 (土)

似顔絵∩文字絵 (似顔絵かつ文字絵)

 先日、アクセス数が増える「きっかけがあったのですか」とファイト一発さんからコメントがあった。考えてみると、そのきっかけは2つあり、1つは「日刊ココログ・ガイド」で2月にとりあげてもらったこと、もう1つは、その少し後で、ヤフーの登録サイトに選んでいただいたことであると思う。
 改めてこのココログとヤフー登録サイトでの紹介文を読んでみて(どちらも担当の方が書いて下さったのだと思うが)、ふと気がついた。なるほど〜、そういうことだったのか〜、と。

 「日刊ココログ・ガイド」→ クラシック音楽の巨匠を、なんとその人たちの名前の綴り文字を使って描いてしまう似顔絵ギャラリー
 ヤフー登録サイト → クラシック作曲家の似顔絵名前の綴りで描いて紹介するブログ。

 要するに、「文字絵」が「似顔絵」として注目されていた、ということか!  この状況をわかりやすくするために、図を描いてみた。

Photo

 私が文字絵というとき、頭の中には右の「文字絵」という円の中のようなイメージが浮かんでいるのだろう、たぶん。そして、時に応じて、左の「似顔絵」の円の中までをも含めて、「文字絵」と考えている。
 それに対して、ココログとヤフーの方には「似顔絵」という観点から評価していただいた。念頭にある文字絵の例は、左の円の中に示されているようなものということになる。もちろん、どちらの場合も、「名前の綴り」で描かれていると明示していただいている。
 実は、昨年のラ・フォル・ジュルネの際に、「おかか1968」ダイアリーさんに立派な写真付きで文字絵研究所のポストカードを紹介していただいてたいへん有難かったのだが、その「おかか1968」さんのブログでも、

作曲家たちの似顔絵が書かれたポストカードです。

と紹介されている。やはり、「似顔絵であって、文字絵であること」を評価していただいたわけである。ここでは、紹介していただいたいずれのサイトでも、「似顔絵」に力点が置かれていることに注意しておきたい。
 (今回、「おかか1968」さんの写真に写っているラフマニノフ、シベリウス、チャイコフスキーを含め、25人の作曲家のつづり動画が楽しめるようにいたしました。左サイドバーのそれぞれの作曲家の似顔絵をクリックしてみて下さい。)
 さて、こんなふうに図示してみて、自分の中で「文字絵」という言葉がさす対象の整理が少し進んだ(よかった、よかった)。

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2008年7月 1日 (火)

「民族のハーモニー」の「つづり動画」

 文字絵研究所では、東京国際フォーラムで開かれた2007年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「民族のハーモニー」の際に、25人の作曲家のポストカード制作いたしました。 

 このたび、その25人の成り立ちがわかる「つづり動画」、左のサイドバーに一挙に公開いたしました!   それぞれの作曲家のイラスト(文字絵)をクリックしてみて下さい。

 動きました?  (25)〜(50)のロマン派の25人も近いうちに「つづり動画」にしたいと思います。

 さて、作曲家名の右に載っている8曲は、クラシック MIDI ラインムジーク 〜調和のひととき〜様のMIDI音源によるピアノ演奏も楽しめます。こちらは「レタードローイング・アベニュー」でどうぞ。

      (1)ラフマニノフ
      (2)グリーグ

□□□□□□(3)ドボルザーク  「ユーモレスク第7番
□□□□□□(4)シベリウス
□□□□□□(5)チャイコフスキー 「花のワルツ」
□□□□□□(6)サン・サーンス
□□□□□□(7)アルベニス
□□□□□□(8)グラナドス
□□□□□□(9)コダーイ
□□□□□□(10)ストラヴィンスキー
□□□□□□(11)スメタナ
□□□□□□(12)ドビュッシー 「亜麻色の髪の乙女」
□□□□□□(13)ニールセン
□□□□□□(14)バルトーク
□□□□□□(15)ビゼー  「メヌエット」
□□□□□□(16)フォーレ 「シチリアーノ」
□□□□□□(17)ボロディン
□□□□□□(18)マルティヌー
□□□□□□(19)ムソルグスキー 「プロムナード」
□□□□□□
(20)ヤナーチェク
□□□□□□(21)ラベル 「亡き王女のためのパバーヌ」
□□□□□□(22)ラロ
□□□□□□(23)リムスキー・コルサコフ 「熊蜂の飛行」
□□□□□□(24)ファリャ
□□□□□□(25)ガーシュイン


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2008年6月28日 (土)

銀座でニッポンの応援団長に会った

 今日、銀座の山野楽器本店様3Fの楽譜売り場に左の写真のショパンバッグとポストカードの
L061408_2 納品に行って来ました。その帰りにギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)に立ち寄ったのですが、あまりにも混んでいたので驚いてしまいました。今まで何回となくここを訪れましたが、身動きするのもままならないほど人が多かったのは今日が初めてでした。

 開催されていたのは、第264回企画展<がんばれニッポン、を広告してきたんだ そう言えば、俺。応援団長佐々木●宏>でした。佐々木宏さんというクリエイティブディレクターのお名前は知りませんでしたが、見た記憶のあるTV-CMのシリーズのビデオを数多く見ることができました。

 例えば、最近の大ヒット作がソフトバンクの「犬のお父さんシリーズ」です。サントリー「BOSS」コーヒーの宇宙人ジョーンズのシリーズもおもしろいですよね。

 私がとりわけすばらしいと思ったのは、JR東海の「そうだ 京都 行こう。」のシリーズの映像です。春は桜初夏は新緑秋は紅葉、冬は東寺の五重塔に淡く降りしきる雪と、四季折々の京都の美しさを堪能しました。テレビのCMなので1本1本は短いのですが、大きな画面で何十本もまとめて見ると、さすがに見応えがありました。行ったときのことをなつかしく思い出した寺、名前だけ知っている稲荷神社、噂は耳にしたことのある哲学の小径......、う〜ん、京都はやっぱりいい!

 かなり時間をかけてひとしきりビデオを見た後に地下の展示室から1Fに戻ってみると、カウンターの端の所で何となく臨時のサイン会が開かれているような感じ...。ということで、列に並んで、この企画展にあわせて刊行されたトランスアートの「ggg Books-85 佐々木宏」という本に応援団長佐々木さんのサインと励ましの言葉を書いていただきました。

 ガンバレこもへじさん!  ガンバリすぎるとツカレるので、ツカレない程度に。ガンバレ!

 どうもありがとうございました(こもへじの部分は実際には私の本名が書かれております)。今日はたいへん刺激を受けました。応援団長のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

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2008年6月15日 (日)

お知らせ: 文字絵グッズの通信販売サイト「レタードローイング・アベニュー」で受注を開始いたしました。

 お待たせいたしました。文字絵グッズの通信販売サイト「レタードローイング・アベニュー」で、本日から受注を開始いたしました。新作のポストカードのほか、ショパンや国民楽派のバッグの写真もアップいたしましたので、ご覧いただけましたら幸いです。
 クラシック MIDI ラインムジーク 〜調和のひととき〜様のMIDI音源によるピアノ・オルガン曲も楽しめます。くつろぎのひとときに、また気分転換に、どうぞお気軽にご訪問ください。
 「レタードローイング・アベニュー」へは、左サイドバーのいちばん上をクリックしていただくと飛んで行けます。

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2008年5月 6日 (火)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2008終わる: ツァハリアスさんとローザンヌ室内管弦楽団

 今年も最終日の最後のコンサートを聴いて来ました。Aホールで8時から開演予定のクリスティアン・ツァハリアス指揮・ピアノのローザンヌ室内管弦楽団によるシューベルト/ウェーベルン: ドイツ舞曲D820とベートーベンのピアノ協奏曲第2番です。

 最後の演奏会のためか開演が10分少々遅れました。クリスティアン・ツァハリアスさんが通訳の女性を伴って現れ、おもむろにピアノ独奏でシューベルトの原曲1〜3曲を引いた後にウェーベルンの管弦楽用の編曲1〜3曲、シューベルトの原曲4〜6曲を引いた後にウェーベルンの管弦楽用の編曲4〜6曲を弾きます、と説明して演奏が始まりました。普通はないスタイルで演奏してもらえると知って、私も含め聴衆は大いに喜びました。

 ウェーベルンがシューベルトの編曲をするなんてなんだか不思議な気がしましたが、その編曲は無調とか12音音楽とかには関係がなく、ごく普通に心地よく聴けました。
 さて、次のベートーベンのピアノ協奏曲第2番は、さすがにすばらしい演奏でした。演奏されることの少ない曲ではあると思いますが、プログラムにあったように、やはり第3楽章が楽しく聴けました。
 その後に、また通訳の女性を通して、シューベルトの音楽祭だからシューベルトで終えましょうとツァハリアスさんが説明し、アンコールとして交響曲第2番の第2楽章が演奏されました。私は初めて聴く曲で、のどかな変奏曲(?)といった感じでした。音楽祭を締めくくるにはふさわしい曲だったと思います。

 アンコールが終わったあとには拍手が続きました。私を含め、聴き手は大いに満足していたと思います。ひとしきりの拍手のあとにオーケストラが退場し、それでも拍手が続いたために、ツァハリアスさんとオケのメンバーすべてが再度舞台に戻って来るという、普通はお目にかかれないような情景が展開されました。

 最後はオケのメンバーがさようならと手を振りながら退場していきました。う〜ん、こういう交流ができるのがラ・フォル・ジュルネのいいところなんだよな、と思いつつ、国際フォーラムを後にしました。来年がまた楽しみです。

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2008年5月 5日 (月)

お知らせ: レタードローイング・アベニュー (文字絵グッズ販売サイト) を開設いたしました

 文字絵研究所では、5月中をめどに、レタードローイング・アベニューにて文字絵グッズの通信販売を開始いたします。本日は新作の25枚のポストカードのデザインをアップいたしましたので、お知らせいたします。人気のロマン派 :

 (26) ルートビヒ・バン・ベートーベン、(27) ニコロ・パガニーニ、(28) カール・マリア・フォン・ウェーバー、(29) ジョアキーノ・アントニオ・ロッシーニ、(30) フランツ・ペーター・シューベルト、(31) エクトル・ベルリオーズ、(32) ヨハン・シュトラウス 1世 、(33) ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル、(34) フェリックス・メンデルスゾーン、(35) フレデリック・ショパン、(36) ロベルト・シューマン、(37) フランツ・リスト、(38) リヒアルト・ワーグナー、(39) ジュゼッペ・ベルディ、(40) クララ・シューマン、(41) セザール・フランク、 (42) アントン・ブルックナー、(43) ヨハン・シュトラウス 2世、(44) ヨハネス・ブラームス、(45) パブロ・デ・サラサーテ・イ・ナバスクエス、(46) エドワード・エルガー、(47) ジャコモ・プッチーニ、(48) グスタフ・マーラー、(49) リヒアルト・シュトラウス、(50) アレクサンドル・スクリャービン

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作曲家文字絵はクラシック音楽を愛する方々からご好評をいただいております。(26)、(28)、(38)、(45)、(47)の5人は今年の東京フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート2008のプログラムに載せていただきました。また、2007年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで扱ったグッズも販売いたします。文字絵研究所では、これからもユニークな作曲家文字絵のグッズを多数そろえてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

文字絵グッズの通信販売サイト * レタードローイング・アベニュー

http://letterdrawing.cocolog-nifty.com/ld/

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2008年4月23日 (水)

プロコフィエフの誕生日にちょっとしたお知らせを・・・

 プロコフィエフは1891年4月23日に生まれました。4月23日に生まれの有名人ではシェークスピアが有名ですが、そう言えばプロコフィエフは「ロミオとジュリエット」というバレエ音楽を書いていますね。ちなみに私はプロコフィエフもシェークスピアも好きです。

 交響曲第5〜7番あたりは傑作だと思います。あまり有名な曲ではないかも知れませんが、ピアノ協奏曲第1番もいい曲ですよ。きょうはそのプロコフィエフの文字絵をアップします。

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 さて、ここでお知らせです。まず、今年は文字絵研究所はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに出展しないことになりました。しかし、ラ・フォル・ジュルネ向けに企画していたグッズの一部を当初の予定どおり制作することにいたしました。

 昨年の「民族のハーモニー」では、文字絵で描いた25人の作曲家の似顔絵をポストカードに仕立てた「◎得25人パック」がご好評をいただきましたが、今回はその第2弾の「ロマン派25人◎得パック」を作りました。前回の25枚よりさらにグレードアップしたと自負しております。どこが? というご質問にあらかじめお答えしておきますと、切手を貼るポスト面に、作曲家の似顔絵の元になった肖像画や肖像写真を小さく入れた点です。

 実は、上のプロコフィエフも今回のポストカード化を想定して描いたのですが、ロマン派というには少し疑問があるので、ひとまずロマン派の25人からはずしました。また別の機会にポストカードにしたいと思っております。

 それと、ショパンのバッグ。このバッグは今日できました。新作のこれらのポストカードやバッグの他に、作曲家をイメージしたアロマキャンドルなども含めて、文字絵グッズの通信販売のサイトを現在準備中です。このサイトについては近いうちに改めてご紹介させていただきます。では、どうぞお楽しみに!

 

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2008年4月 1日 (火)

文字絵のトリビア(6) : 北澤楽天の丙野茂平次 → 「もへじ」は茂平次か茂平治か?

 今日は上野に出る用事があって、それをすませてから不忍池にまわってみると桜が満開でした。池の端では骨董市をやっており、そこで文字絵の資料を2冊見つけました。まずは、これをご覧ください。

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「日本の近代漫画の祖」と言われている北澤楽天の「樂天全集第7巻 ブルプロ漫画集」(昭和五年十二月十五日アトリエ社発行)の81頁です。この漫画で注目したい点は2つあり、1つは2コマめの「へのへのもへじ」で、もう1つは1コマめと2コマめの「茂平」という漢字表記です。
 まず、楽天の出身は埼玉県の現在のさいたま市、すなわち関東ですから、『へへののもへじ百面相』に従うと、「へのへのもへじ」ではなく東日本の基本型である「へへののもへじ」と言う地域のはずです。キャラクターの名前である「丙野」に引っ張られてここでは「へのへの」になったのでしょうか? 現時点では、どういうことなのかわかりません。
 次は、「…もへじ」の漢字表記が「茂平」となっている点です。今まで手にとったことのある資料で「…もへじ」は「茂平」という人名であるという趣旨の記述を読んだことがあります。
 今日入手した2冊めの資料をここで引用します。「日本こども遊び集」という特集が組まれた「太陽」1975年1月号(平凡社)の97〜99頁「文字絵・絵書き歌の世界」(徳川宗賢)からです。「もへの」「もへと」などの各地のいろいろな変種を考察している文章の一節で、

 (前略) 想像ではあるが、大人の手を離れてこどもの手に渡った後、もへじが茂平次という人名をなぞらえていることがはっきりしなくなってからの変形ではなかろうか。(後略)

 と述べられています。ここにも「もへじが茂平という人名をなぞらえている」と書かれています。ところが、今回の楽天の本の別の個所を見ると、同じ「丙野」氏を指しているのにもかかわらず、上の漫画での表記とは異なっている「茂平」という表記でがあちこちに数多く出て来ます。
 これは校正ミスでしょうか? そうかもしれませんが、「もへじ」の漢字表記が「茂平次」と決まっているわけではないようにも受け取れます。この点に関しては、歌川広重画の『狂字図句絵』の「へへののもへいじ」をなどを参照しつつ、いつかまた考えてみたいと思います。では、また。

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2008年3月11日 (火)

文字絵のトリビア番外編? : 土佐礼子さんの「とされいこ」?

 さっき、北京オリンピックの女子マラソンの代表に決まった土佐礼子さんがTBSの朝ズバっ! に出ていて、そのときに「とされいこ」というひらがなで描かれた横顔の文字絵を持って来て見せていたような気がするのですが・・・? たまたま視線をテレビに向けたときに、そのパネルが下に伏せられるときだったので定かではないのですが……。見間違いだったのかなぁ? 誰か見た方はいませんか?

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2008年3月 2日 (日)

文字絵のトリビア(5) : 太宰治「人間失格」の『へへののもへじ』

 小畑健さんが表紙を描いたので、集英社文庫の「人間失格」の売れ行きが伸びたということが昨年話題になりました。うちの子供が中学校の図書館で「人間失格」を借りようとしたら、誰かが借りていて所在不明と先生に言われたそうです。DEATH NOTE 風の表紙の影響かもしれません。

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 ところで、この「人間失格」に1カ所、「へへののもへじ」が出てきます(p.62の最後から2行め〜最後の行にかけて)。太宰治が「人間失格」を脱稿したのは、集英社文庫の口絵の手書き原稿へのキャプションによると、昭和23年(1948年)5月だそうです。
 しばらく前から、「へへののもへじ ←→ へのへのもへじ」の異同に注目しているのですが、この時点では太宰治は「へへののもへじ」と書いていたわけです。こういう問題のときにいつも参照している『へへののもへじ百面相』によると、「東北地域はだいたい関東と同じへへののもへじ」(p.10)とあります。太宰治は津軽(青森県)出身ですから、当たっていますね。

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2008年2月29日 (金)

お知らせ: Yahoo! JAPAN の「登録サイト」になりました

 「10億人が楽しめる手描き文字絵」がYahoo! JAPAN の「登録サイト」になりました。

「トップ > 芸術と人文 > 視覚芸術、ビジュアルアート > イラストレーション > 個人の作品集 >人物 > 10億人が楽しめる手描き文字絵」でたどりつけます。こちらです。

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2008年2月26日 (火)

お知らせ: Yahoo! JAPAN の「新着オススメサイト」で紹介されました

 昨日から「10億人が楽しめる手描き文字絵」がYahoo! JAPAN の「新着オススメサイト」で紹介されています。

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2008年2月20日 (水)

文字絵のトリビア(4) : ジョン・レノンの文字絵? “ O John ”

 ジョン・レノンミュージアムのロゴを初めて見たとき、文字絵みたいだなぁと思いました。たぶん文字絵ではないのでしょうが…。
 ジョン・レノンは白隠や仙崖や良寛を愛したそうです。このうち、白隠には文字絵の作品が残されています。もしかしたら、白隠の文字絵のことを知っていたのでしょうか? それで影響を受けて自分の顔を文字絵に仕立てたとか…。
 まあ、そんなことはなかったとは思いますが、偶然にしても面白いですね。 “ O John ” You are great !

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2008年2月13日 (水)

文字絵のトリビア(2)補考: 近衛信尹と小野お通の「人丸」→ 図柄は同じ→お通が真似たのか?

 近衛信尹の「人丸」が今、Yahoo!オークションで、200万円で出ています(2月 15日 21時 47分までの予定)。
 商品紹介によると、「平成元年7月22日」付けの古筆学研究所による認定調書では、「人磨の顔(頭部)を除く姿体のすべてを文字様であらわしている。近衛信尹の奇知によって生まれた独自の描法である」とのことです。
 この記述が正しいとすると、先日ご紹介した小野お通の「人丸」は、近衛信尹の「人丸」を真似て描かれたということになります。
 ただ、可能性としては、近衛信尹が小野お通を真似たということもあり得ると思います。さらに言えば、二人で相談しながらこの「人丸」の図柄を考えた、ということもあるかもしれません。
 先日は、そんな可能性も考えて、「近衛信尹と小野お通の間に、何らかの交流があったのでは?」と書きました。
 いずれにせよ、「近衛信尹の自筆自画賛にまぎれなきものと認定」された「今日非常に貴重な品」が、例えば美術館のようなところへうまく収まってくれればいいなと思います。

 ちなみに、東京国立博物館には、近衛信尹の「人丸」と「天神」が収蔵されています。
 近衛信尹の「天神」は常設展示で何回か見たことがありますが、これは近衛信尹の文字絵としては、「人丸」よりも有名なのではないかと思います。
 一方、小野お通にも「天神」があるようです。1年半ほど前に東京国立博物館で、信尹の「人丸」とお通の「天神」(個人蔵)が並んで展示されていたようです(表の下から2番目と3番目)。惜しいものを見逃しました!!
 なぜ惜しかったかといえば、もしかしたら、信尹の「天神」とお通の「天神」の図柄も同じなのではないかという気がするからです。もし二人の「天神」の図柄が「人丸」の場合と同様に同じであれば、二人の交流あるいは影響関係に関して考える材料が出てくるかもしれません。

 最後に、古筆学研究所による「柿本人丸」の字の配置の鑑定に従って、この前のお通の文字絵の衣紋線を色分けしたものを示しておきます。では、また。

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2008年1月31日 (木)

ハッピバースデイ、シューベルト! 誕生日、おめでとう。

 Happy birthday, Schubert!  誕生日、おめでとう!  今日でシューペルト生誕211周年です(ちょっと半端ですが ... ^_^;) 。それを記念してシューベルトの新作のリアル文字絵をアップいたしました。

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 今年は東京と同時期にラ・フォル・ジュルネ金沢が開催されますね。

 東京のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのテーマは「シューベルトとウィーン」です。
 では、みなさん、ゴールデンウィークには東京と金沢で大いに盛り上がりましょう!!

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2008年1月27日 (日)

文字絵のトリビア(3): ヘマムショのことは寺田無禅に聞け!

 文字絵のなかでは、ヘマムショ入道は、へのへのもへじの次くらいに知られているのではないでしょうか。このブログでも、ヘマムショのことは何度か取り上げてきました。
 その「ヘマムショ入道」がこの1月に、ユニクロからTシャツとして発売されました。「広辞苑」第6版の刊行を記念して、その挿絵のなかから10点を選んでTシャツが制作されたのです。
 私がヘマムショ入道を知ったのは広辞苑の以前の版に出ていたのを見たからで、それは中学か高校のころだったと思います。そのときに、「文字絵はへのへのもへじだけじゃないんだ」と感心したことを覚えています。
 文字絵というジャンルを初めて意識したのがそのときでした。その後、ジャンルとして成り立つなら新しいものも作れるのではないかと考え、それが文字絵研究所を立ち上げることにつながりました。
 そういう意味で、ヘマムショ入道は文字絵研究所にとって忘れられない作品です。今日は、そのヘマムショ入道について重要な証言を残している寺田無禅についてとりあげます。
 まず、その証言とは、

 青蓮院殿にヘマムショ入道の四百年以前の物あり。その筆者不知惜哉。
                        寺田無禅話

 というものです。これは黒川道祐の「遠碧軒記」という随筆の最後に載っています。青蓮院は由緒のある京都のお寺です。そこに四百年以上前のヘマムショ入道の絵があるが、作者が誰かわからないのは惜しいことだ、という意味に解釈されます。(現在、ヘマムショ入道の絵は所在不明なようです。)
 「遠碧軒記」のこの記事は、江戸時代からいろいろなところに引用されているのですが、なぜか最後の「寺田無禅話」という肝心の記述に言及した文献がないようなのです。少なくとも私は今まで見たことがありません。
 それで、これは黒川道祐が「ヘマムショ入道の四百年以前の物」を自分で見たことがあるということだと思っていたのですが、そうではなく、たぶん寺田無禅にそういう話を聞いたことがあるということなのだと思われます。
 この「寺田無禅話」の記述の忘却、あるいは無視は江戸時代から始まっていて、例えば、喜多村信節の「嬉遊笑覧」、山崎美成の「三養雑記」では「遠碧軒記」のヘマムショ入道については言及されているのに、それが「寺田無禅話」であることは書かれていません。
 ヘマムショ入道については「嬉遊笑覧」の記述が参照されることが多いために、今では「寺田無禅話」ということは忘れられているようです。「寺田無禅話」であることは、去年「遠碧軒記」を直接確認してみてわかったことです。資料は自分で原典に当たるのが一番だということを改めて感じました。
 さて、その寺田無禅(1579あるいは1572〜1691)ですが、この人は近衛家家臣の侍で、書家です。京都国立博物館に消息(手紙)が収蔵されています。元禄4年(1691)に112歳か119歳で亡くなったとのことです。
 この前の記事で近衛信尹のことを書きましたが、山科道安の「槐記」(巻一)によると、寺田無禅は近衛信尹の次の信尋の代から基熙の代まで仕えました。山科道安は基熙の子の家熙(予楽院)の侍医で、茶道や華道に関する家熙の行状や談話を「槐記」としてまとめました。
 この「槐記」の何カ所かに寺田無禅が登場します。茶道や華道にも一家言あった人のようです(「槐記」巻六の金森宗和の八角の蓋の挿話など)。
 このところ、小野お通近衛信尹、寺田無禅とたどってきましたが、安土桃山から江戸にかけての時代に、何か新しい文字絵の資料の発見の手がかりがあるのではないかと思っています。

追記 : 近衛前久、信尹、家熙など、近衛家代々の書画は、今、東京国立博物館の陽明文庫創立70周年記念特別展「宮廷のみやび—近衞家1000年の名宝」で展示されています。

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 最後に、お知らせです。今日はモーツァルトの誕生日、そして1月31日はシューベルトの誕生日。31日にはシューベルトの新作のリアル文字絵をアップいたしますので、どうぞお楽しみに。

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2008年1月21日 (月)

「歴史のミステリー」: 変わりゆきすぎる   歴史認識 

聖徳太子は本当に存在したのか?
・ジャンヌ・ダルクは本当に存在したのか?

 例えば上のように聞かれたら、あなたなら何と答えますか? 学校の歴史で教わったから、いたんじゃないのというのが大方のご意見でしょう。しかし、実はそういう人はいなかったんだよ、という信じられないような説をいろいろと紹介しようとするのが、1月15日に100冊シリーズで発行が開始された「週間 歴史のミステリー」です(デアゴスティーニ・ジャパン刊)。
 ……と、ほとんど出版物の宣伝のような文章になってしまいましたが、う〜ん、やはりこういうものが出たか、というのが正直な感想です。何年か前にWebを検索していて、聖徳太子はいなかったという説があることを知り、子供の頃に、教科書に十七条の憲法とか、冠位十二階とか書いてあったんだからそんなことはないだろうと思いました。 
 ですが、いなかったという説を真正面から検証してみようという出版物が刊行されるのは初めてではないようですから、虚構説にも根拠があるのでしょう。

 ここで、ちょっと視点を変えて、もうすこし小さな驚きを「週間 歴史のミステリー」No.1の創刊号から拾ってみましょう(書き換えられる年表・覆えされる数々の事象・否定される偉人たちの肖像画, etc より)。

・大化の改新は本当に行われたのか?
・日本最古の貨幣は708年の和同開珎ではなく、683年の富本銭(これは比較的よく知られているのではないでしょうか)。
・鎌倉幕府の成立は1192年(イイクニつくろう鎌倉幕府)ではなく、1185年とする教科書が増えている。
・源頼朝、足利尊氏、武田信玄として知られていた肖像画が、いまではすべて別な人物を描いたのではないかと考えられている。

Wiki

源頼朝ではなく、足利直義 ?

・古代四大文明より古い文明があった → 古代アンデスや長江(揚子江)流域の文明。
・新大陸は1492年にコロンブスにより発見されたというのは誤り。(せっかく、「東洋(14)の国(92)と思ったコロンブス」と覚えたのに!!)
・清教徒革命は1642年(一路世に出る清教徒)ではない!! (現時点ではいつなのかについての定説がなく、教科書によって記述はばらばらとのこと)
・電球の発明者はエジソンではなかった。エジソンは権利を買っただけ。エジソンと信じているのはアメリカ人と日本人だけとも言われている。

 まだまだありますが、最後にもう1つ。すでにテレビで何度も取り上げられ、もうかなり知られているとは思いますが、

・アポロ11号月面着陸は捏造だったのか!?

 要するに、従来事実とされていた事柄が否定されたり、あるいはかなり疑問視されているということです。身もふたもない言い方をすれば、学校や書物やマスコミから(うそとは言わないまでも)結果的に「虚偽」の情報を教えられてきたわけです。
 今日までわからなかったと言われればそれまでなのですが、そうすると「社会科の教科書には正しくない情報もかなり混じっている」というように、認識を改めなければならないことになりそうです。
 しかし、教科書で勉強しようとしている子供に、「その教科書は将来、誤りとわかるかもしれない内容を含んでいるから、あんまり信じすぎないようにね」とは言いにくいですよね。う〜ん、難しいところです。

 ところで、「週間 歴史のミステリー」創刊号の「歴史検証ファイル」に、

・本能寺の変の首謀者は誰だったのか? という記事があります。

 ここに、この前の文字絵のトリビア(2)に出てきた近衛信尹の父、近衛前久(さきひさ)がカギを握る重要人物の1人として登場してきます。近衛信尹は織田信長をずいぶん慕っていたようなので、後年にこの親子が仲違いをしたらしいのには、本能寺の変が係わっているのかもしれません。
 このことについて、機会があったら、また考えてみたいと思います。

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2008年1月 7日 (月)

文字絵のトリビア(2): 近衛信尹と小野お通の「人丸」→ 図柄は同じ

 

近衛信尹(このえのぶただ、1565-1614)は寛永の三筆の1人で、京の大文字焼きの「大」の字の元を書いたという説もある能筆(書道の大家)です。小野お通(1567-1631)は今はあまり知られていないようですが、信尹と同時代の人で、やはり能筆の誉れが高かったとのことです。二人とも、安土桃山から江戸初期にかけての一流の文化人でした。この2人は年齢が2歳しか違わず、織田信長の庇護を受けて育った点が共通しています。

 信尹の父親の前久は信長に引き立てられました。父の不遇時代に信尹はまだ幼く、地方で武士の子供と親しく交わって過ごしました。そのため、公家の筆頭の家柄にもかかわらず、生涯武 家に親近感を抱いていたとのことです。元服の日に烏帽子親になった信長とは、最後まで父子同然の親密な関係にあったようです(「三藐院 近衛信尹」p.12)。

 一方、信長に随身していたお通の父の小野正秀は永禄10年(1567)に六條河原の合戦で戦死しました。その時お通は生まれたばかりで、不憫に思った信長が母子を側近において養ったのであろうと推測されるとのことです。お通は信長の庇護下で九条稙通など当時最高級の文化人の教えを受ける機会を十分に得たようです(「小野お通」p.14)。

 実は、この二人の書いた「人丸」の文字絵が残っているのですが、その図柄が同じなのです!!! ということは、近衛信尹と小野お通の間に、何らかの交流があったのではないでしょうか?

 ちなみに、この文章を書くに当たって「三藐院 近衛信尹」と「小野お通」という本を参照しています(三藐院は、さんみゃくいんと読みます)。「人丸」の文字絵の写真がそれぞれの本に掲載されているので、絵柄が同じであることがわかったわけです。

 「三藐院 近衛信尹」にはお通への言及はないようですが、「小野お通」には近衛信尹(号は三藐院)への言及があります。それによると、「能書をもって知られるお通が、三藐院の書をもっているのは自然であろう」とのことです(「小野お通」p.30)。

 さて、それでは、お通の文字絵「人丸」像を模写して、下に示します(絵柄の上には「ほのぼのと明石の浦の朝霧に島隠れ行く舟をしぞ思ふ」という賛が書いてありますが、それは略しました)。

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 「人丸」とは、歌の聖(古今集仮名序)と仰がれている柿本人麻呂のことです。出自に謎の多い万葉集の歌人ですが、長くなったので、また、稿を改めます。では、今日はこの辺で。

文献
・『三藐院近衛信尹 残された手紙から』、前田多美子著、思文閣出版、2006年
・『小野お通』、真田淑子著、株式会社風景社、平成二年

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2008年1月 5日 (土)

のだめカンタービレinヨーロッパ 第二夜

 マングース君のいる変態の森は、どんなところなのか?

 その詳細は、将来制作されるかもしれない「のだめカンタービレinヨーロッパ Part II」に期待しましょう!!! 今回も「のだめ」を大いに楽しみました!! 

   「まんまるの美しい形の音の粒...」(ターニャ)、そんな音楽を聴いてみたいですね。皆さんの今年の音楽運がすばらしいものとなることをお祈りします。では、また。

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2008年1月 4日 (金)

のだめカンタービレinヨーロッパ 第一夜

  「終わった...。すべて楽しかった。」
  「千秋真一君、優勝おめでとう!!」

 ということで真一が優勝して、明日へ...。

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のだめカンタービレinヨーロッパ

 いよいよ今日と明日、二夜連続ドラマスペシャルのだめカンタービレinヨーロッパが放送されます。さっき、 「パリだ!プラハだ!!ぎゃぼー!!! のだめカンタービレ in ヨーロッパ特報!」をフジテレビで見ました。

 プラハのスメタナホールやパリ・コンセルヴァトワールなど、ふつうは撮影に使用できない場所でロケできたそうです。昨日のNHKニューイヤー・オペラコンサート東フィルを指揮されていた飯森範親 さんが千秋真一役の玉木宏さんに指揮を指導していました。撮影は天候が不順でたいへんだったようですが、フランク(ウエンツ瑛士)やターニャ(ベッキー)の新キャラにコスプレのエキストラも加わって、これは見逃せませんよっ!!!

 放送時間   1月4日(金) 21: 03〜23:22

                   1月5日(土) 21: 03〜23:30

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2008年1月 3日 (木)

東フィルニューイヤーコンサート2008のプログラムの文字絵 Part II

昨日に引き続き、東京フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート2008のプログラムに掲載された文字絵をご紹介します。まずは、今年が没後30年のハチャトゥリアンです。ハチャトゥリアンといえば「剣の舞」を思い出しますが、協奏曲もよいですね。

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次は、チャルダッシュで有名なモンティ。洋の東西を問わず昔はひげの立派な人が多かったようですね。この方は、ひげがあると愛嬌のある顔ですが、ひげがない顔は逆に少しいかつい感じがするようです。

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最後は、ツィゴイネルワイゼンのサラサーテ。サラサーテは今年の9月20日で没後100年です。

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プログラムには他にベートーベン(トップ頁右上の図柄です)、ファリァとラヴェル(ハガキ制作ずみ。図柄はこちらの民族のハーモニー◎得25人パックの台紙をごらん下さい)を載せていただきました。

東フィル様、どうもありがとうございました。今、「NHKニューイヤー・オペラコンサート」で演奏中ですね。最後を少し聴けそうなので、聴いてきます。

今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのテーマは「シューベルトとウィーン」です。それにちなんで、1月31日のシューベルトの誕生日に新作のシューベルトをブログにアップいたします。どうぞ、またお越しください。では、また。

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2008年1月 2日 (水)

東フィルニューイヤーコンサート2008のプログラムの文字絵 Part I

渋谷Bunkamuraオーチャードホールでの東京フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート2008のプログラムに載せていただいた作曲家文字絵のうち、今日はワーグナー、プッチーニ、ウェーバーをご紹介いたします。

東京フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート2008
 —どこかで出会った、あのメロディ—

1/2(水)・1/3(木)15:00
Bunkamuraオーチャードホール

指揮:金 聖響
ヴァイオリン:古澤 巌
ナビゲーター:朝岡 聡

まず、ワーグナーです。文字の色と線の色が対応しています。

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次に、プッチーニ。今年、生誕150周年です(12月22日生まれ)。

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3人目は、ウェーバーです。

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明日は、、ハチャトゥリアン、モンティ、サラサーテをアップする予定です。どうぞ、またお越しください。

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2008年1月 1日 (火)

2008鷲宮 お正月限定 らき☆すたのクッキー

 出雲族の草創に係る関東最古の大社、鷲宮神社に初詣に行ってきました。国の重要無形民族文化財に指定されている「土師一流催馬楽神楽」の第六座八洲起源浮橋事之段 (やしまきげんうきはしわざのまい)を運良く拝観できました。この演目は、「国生み」の神話を題材にしたものだそうで、子孫繁栄あるいは開運を祈る演目とも伝えられているそうです。

 「らき☆すた」のクッキーを買ってきました。

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東急ジルベスターコンサート2007-2008

「アッピア街道の松」の終わり方にブラボー!!
 テレビ東京をつけたら、カウントダウン曲のローマの松の「アッピア街道の松」がちょうど始まるところでした。指揮者の尾高忠明さんは、実にぴったりに1月1日にあわせて曲を終わらせました。演奏もよかったし、お見事!!  盛り上がりました。
 東急ジルベスターコンサートは今年で13回めとのこと。オケは東京フィルハーモニー交響楽団でした。聴くのは初めてだったのですが、楽しかったです。曲目は、新年の1曲めから、

雷鳴と稲妻(ヨハンシュトラウスII世)
・マリア(バーンスタイン「ウェストサイドストーリー」から)
・チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番第3楽章(ピアノ: 仲道郁代)
・クライスラー 愛の喜び(バイオリン: 千住真理子、ピアノ: 仲道郁代)
美しく青きドナウ

 尾高氏によると、年が明けてから世界で最初に「美しく青きドナウ」が演奏されるのはBunkamuraオーチャードホールとのこと。千住さんと仲道さんの共演は初めてだそうです。バイオリンやピアノが弾きやすいドレスについてのお二人の談義は興味深かったです。チャイコフスキーのピアノ協奏曲がボストンで初演されたとは知りませんでした。

 新年早々、けっこうな番組を拝見しました。東フィルのみなさんもネズミの帽子をかぶった方がいたりして、のっていたようです。では、1月2日・3日のニューイヤーコンサートもがんばってください!!

 皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2007年12月30日 (日)

お知らせ: 東フィルのニューイヤーコンサート2008のプログラムで文字絵が紹介されます

来年、1月2日・3日の渋谷Bunkamuraオーチャードホールでの東京フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート2008のプログラムに、ワーグナー、プッチーニ、ウェーバーなど、9人の作曲家文字絵を載せていただくことになりました。

東京フィルハーモニー交響楽団ニューイヤーコンサート2008
 —どこかで出会った、あのメロディ—

1/2(水)・1/3(木)15:00
Bunkamuraオーチャードホール

指揮:金 聖響
ヴァイオリン:古澤 巌
ナビゲーター:朝岡 聡

ワーグナー
歌劇「ローエングリン」“第3幕への前奏曲”
プッチーニ
歌劇「トゥーランドット」“誰も寝てはならぬ”
ウェーバー
舞踏への勧誘
ハチャトゥリアン
組曲「ガイーヌ」“剣の舞”
ファリャ
組曲「恋は魔術師」“火祭りの踊り”
外山雄三
管弦楽のためのラプソディ
モンティ
チャルダッシュ
サラサーテ
ツィゴイネルワイゼン
ラヴェル
ボレロ

指揮者の金聖響さんは12月の中旬に腰痛で体調を崩されたとのことですが、オフィシャルブログによると完治されたとのことですので、予定どおり指揮台にさっそうと登場されることと思います。

楽曲解説は山尾好奇堂の山尾敦史さんの手になるもので、新春にふさわしく、華やかなトピックに満ちたものとなっています(ベニスのゴンドラに身をまかせて、たゆたう気分…)。

今回のプログラムに掲載される文字絵は、ワーグナー、プッチーニ、ウェーバー、ハチャトゥリアン、ファリャ、モンティ、ベートーベン、サラサーテ、ラヴェルです(ファリャ、ベートーベン、ラヴェル以外は新作あるいは未発表)。

文字絵研究所では、1月2日・3日のニューイヤーコンサートにあわせて、新作/未発表の作曲家文字絵を3点ずつこのブログにアップする予定です。どうぞ、1月2日・3日の「10億人が楽しめる手描き文字絵」にご注目ください。

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2007年12月24日 (月)

文字絵のトリビア(1): 夢二の「へへののもへろ」

「博士かな昔へへののもへ哉」

 これは、100年前の明治40年(1907年)に竹久夢二が平民新聞に発表した俳句とのことです(『夢二句集』p.62、p.329)。
 この句の「へへののもへ」を読んで、おやっ? と思いました。まず、『へへののもへじ百面相』で紹介されている「へのへのもへ」は知っていましたが、「へへののもへ」は初めて知りました。それは置いておいても、(イ)なぜ「へのへのもへ」ではなく「へへののもへ」なのだろうか、(ロ)なぜ「へへののもへ」ではないのかなと首をひねりました。以下で、どうしてそういう疑問をもったのかをご説明しましょう。
 夢二は2年後の明治42年に初の著書『夢二画集 春の巻』(初版)を出版しています。そこには、

「故郷(ふるさと)に帰ればへへののもへかな」

という句が出てきます。この句の存在を知った時に初めて、なぜ「へのへの」でなく「へへのの」なのかという疑問を抱きました。というのは、『へへののもへじ百面相』という本で、七文字によるこの種の顔の戯画は、江戸文化型(東日本の基本型)の「へへののもへ」と 京文化型(西日本の基本型)の「へのへのもへ」に2大別できる、ということを読んだことがあったからです。これからすると、夢二は岡山県出身なので、「へのへの文化圏(京文化型)」に属するはずです。だから、「へへののもへ」の部分に違和感を感じたのでした。
 さらに調べていたら、文頭に掲げた『夢二句集』に「博士かな昔へへののもへ哉」という句があるのを昨日知りました。それで、明治40年に「もへ」で明治42年に「もへ」……? なぜ変えたんだろう、と(ロ)の疑問を抱くことになったわけです。
 この2つの疑問に対する答えは今のところわかりません。憶測ではありますが、(イ)に関しては、(特に最初の本である『夢二画集 春の巻』を出す際の「へへののもへ」に関しては)東京で受けるように慎重を期して「へへのの」という関東で一般的な表現をえらんだということではないでしょうか。
 もし上の(イ)に関する憶測が正しいとすれば、(ロ)の「へへののもへ」は夢二が臨時に作った言葉である可能性があるかもしれません。そう考えられないこともないような気がするのは、夢二郷土美術館ブログでも紹介されている

茂次郎橋 由来
 花のお江戸ぢゃ 夢二と呼ばれ
 郷里へかへれば へのへの茂次郎
              夢二つくる
              芳水しるす

という夢二の残した戯れ歌が残っているからです(茂次郎[もじろう]は夢二の本名です)。ここでは「へへのの」ではなく「へのへの」になっています。そしてここの「へのへの」は「へのへの文化圏(京文化型)」に属する岡山の地にしっくりなじむようです。その証拠に、夢二が暮していた当時はなく、後世になって架けられたという茂次郎橋の柱にはしっかり「へのへのもへ」と刻まれているように見受けられます。つまり、橋を架けたこの土地の方々にとって七字の戯画の普通の呼び方は「へのへのもへ」ではないかと推測されるわけです。

         ……  ……  ……  ……  ……  ……  ……  

 これから、「文字絵のトリビア」と題して、文字絵について気がついたこと、わかったことを筆のおもむくままに書いてみたいと思います。なるべくどこにも発表されていないような目新しいことを掘り起こしますので、どうぞお楽しみに。

         ……  ……  ……  ……  ……  ……  ……  

 今日はクリスマスイブです。夢二には「クリスマスの贈物」という童話があるのを最近知りました。この物語の主人公のみっちゃんはいくらたくさん贈物があっても喜ばせることができない子のようですが、こもへじは違います! 最近、ささやかなことに幸せを感じるようになったような気がします。願わくば来年の今日まで「文字絵のトリビア」のネタが尽きませんように!! サンタさん、こもへじにネタと気力と愛の手を…。(それと、できましたら仕事を少々…。)
では、では、皆様、おやすみなさい。

文献
・『へへののもへじ百面相』、田村市太郎著、自由現代社、昭和五十八年
・『夢二句集』、木暮享編、筑摩書房、平成六年
・『へのへの夢二』、久世光彦著、筑摩書房、二○○四年 (p.58、p.228)

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2007年12月 1日 (土)

お知らせ:ヤマハ銀座店様と山野楽器銀座本店様に納品してきました

 いよいよ師走になりました。数日前から聴こえていたジングルベルのメロディーも何となく違和感がなくなった感じですね。

 さわやかに晴れた今日、先日紹介した肖像シールと文字絵シールをヤマハ銀座店様(2F)に、そして、シールに加えて国民楽派のバッグ(ブラックL)山野楽器銀座本店様(3F)に納品してまいりました。このバッグは5月のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでルネ・マルタン氏に謹呈いたしましたが、この9月から山野楽器様においていただいております。売り場の方にお聞きした話では、9月に納品した5個がすでに売り切れて、今日は何と2人の方から、あのバッグはないんですかと尋ねられたとのことでした。今日バッグを買いに来ていただいた方にお詫び申し上げます。速やかに追加納品せず、たいへん失礼いたしました。

 ということで、上記の品々はクリスマスシーズンや年末・年始のちょっとしたプレゼントやご贈答品に最適かと思いますので、銀座に出かけの際は、どうぞお手に取ってご覧下さい。

 上記の文字絵グッズの写真はすでにご紹介ずみですので、今日はラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで販売したもう1種類の古典派中心のMサイズのバッグのデザインをご紹介します(こちらは音楽祭の期間中に売り切れてしまい、残念ながら手元に在庫が残っておりません)。文字絵研究所では、これからも新しいデザインのバッグを制作したいと思いますので、どうぞ、ご期待ください。

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2007年11月15日 (木)

つるマムシ入道

 図書館で「日本わらべ歌全集27 近世童謡童遊集」(尾原昭夫著、柳原書店、平成3年6月25日第一刷発行)という本を見つけました。その258ページに文字絵が3つ出ています。
  ・ぞんじ(まいらせそろ)こむそう
  ・山水天狗
  ・つるマムシ入道 です。
P258_2  凡例によると、この本は、江戸期を中心とする諸文献を検索し、童戯童謡史の資料として役立つように編集したものとのことです。このページの原著は「尾張童遊集(おわりどうゆうしゅう)」(小寺玉晁[こでらぎょくちょう]著、天保2年[1831年]序)で、この3つのうち、特に「つるマムシ入道」について、興味深い解説が書かれており、それによると「他邦二ハ、ヘマムシ云。」とのことです。

 つるマムシ入道は以前ご紹介したヘマムショ入道の変異形と思われますが、それが尾張、すなわち愛知県西部で描かれていたという記録があることは覚えておきたいと思いました。「つるまむし道人」という幕末の戯作者とおぼしき人がいますが、たぶんその名前をつるマムシ入道からとったのではないでしょうか。


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2007年11月14日 (水)

埼玉古墳群を見学して来ました

 今日は「埼玉県民の日」で、埼玉という県名の由来となっている埼玉(さきたま)古墳群のガイドツアーに参加して来ました。この古墳群の一角にある埼玉県立さきたま史跡の博物館の主催でした。ここの稲荷山古墳からは、辛亥の年(471年説が有力)に制作されたとされる国宝金錯銘鉄剣が出土しています。

 この鉄剣は表に57字、裏に58字、計115字の漢字が金で象嵌されています。我が国の古代国家の成立を解く上でたいへん貴重な資料とのことです。乎獲居(をわけ)という人を含めて、その乎獲居から遡ること8代にわたる一族がヤマトの大王家に世々仕えてきたことを記念して剣を作った旨が書かれているそうです。

 数年前に来たことがあるのでこの剣を見るのは2回めですが、稚拙なようでいてまねができないような、不思議な書体だなぁと思います。1500年以上前の文字は、酸化しないように二重のガラスケースに囲まれ、窒素ガスに守られて、今日も金色に輝いていました。

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さきたま古墳公園の案内図です。
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稲荷山古墳の全景です。日本最大の円墳である丸墓山古墳の頂上から写しました。
ちなみに、ここ(丸墓山古墳の頂上)には戦国時代に石田三成が陣取ったことがあるそうです。確かに、見晴らしはよかったです。

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こちらは同じく丸墓山古墳から写した将軍山古墳です。ここには展示館があり、被葬者のようすが再現されています。円筒埴輪と朝顔形埴輪が墳丘や堤の部分に並べられています(下の写真)。

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 今日はよい天気でした。いにしえの武蔵の国がしのばれました。

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2007年11月12日 (月)

'07 COM ART+!!のご報告

 '07 COM ART+!!は昨日開催されました。文字絵研究所としては参加できてよかったと思います。グッズを買って下さった皆様、ワークショップに参加していただいたた皆様、ありがとうございました。新しい肖像画のシールも好評でした。ブログを見て来ていただいた方に9人と16人のシールを差し上げました。
 11日は少々雨に降られました。しかし、全般的には準備の甲斐がありました。恐竜のワークシートは何人かの子供たちに描いてもらいました。特に、6歳の女の子が喜んで描いていたのが印象的でした。

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 上の写真は、トリケラトプスのパネルの左下にある分解パーツを指して描き方を説明しているところです。右手には雨よけのためにビニールカバーのかかった回転ポストカードラックが見えます。

 だいぶつのワークシートは外国人の知人に見せたいという方に差し上げました。

 作曲家文字絵は好評でした。美術館に来る多くの方がクラシック音楽にも興味を持っておられるのかもしれません。今年のラ・フォルジュルネ用に制作した25人の作曲家のポストカードのうちにアルベニスのポストカードがありますが、アルベニスのカードを探していた方かたがおられて、その方に買っていただけてよかったです。

 個人的には、タコ型ロボットに乗ってあちこち動き回ったのがおもしろかったです。右の白衣の方が開発者です。4本脚のタコというイメージでよいそうです。

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右のハイドンとベートーベン(それに見えませんがモーツァルト)の顔ハメは2005年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのワークショップ会場に展示したものです。

 また、機会があれば面白いイベントに参加したいと思います。では、また。

 (あ、1つ忘れていました。今回、トリケラトプスとプテラノドンの絵かき歌をお客さんの前で披露しました。次は、歌いながら絵を描くパフォーマンスに挑戦してみようかなと思っています。)

 

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2007年11月10日 (土)

あすのCOM ART+!!の開始時間は11時からになりました

 取り急ぎ、ご連絡いたします。あすのCOM ART+!!の開始時間は11時からになりました。熊谷気象台によると、朝9時ごろまでは小雨が降るものの午後から少し明るくなりそうとのことです。では、皆様のご来場をお待ちしております。

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2007年11月 9日 (金)

'07 COM ART+!!のワークショップ

 埼玉県立近代美術館前庭で11日(日)に開催予定のCOM ART+!! (アートフリーマーケット)では、グッズ販売と同時に無料のワークショップも予定しております。

 2005年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンや昨年の愛知県音羽町のウィンディアホールでは作曲家文字絵のワークショップを開催いたしました。今回はベートーベン、ハイドン、ショパン、モーツァルトなどの肖像画入りの新しいワークシートを中心に使いたいと思います。

 それと、恐竜のトリケラトプスとティラノサウルス、翼竜のプテラノドンのワークシートも用意いたしました。今回が世界初の恐竜文字絵ワークショップです。恐竜に興味のある皆さんのご来場をお待ちしております。トリケラトプスのワークシートはこんな感じです(以前、カラーでブログにアップした画像に絵かき歌の楽譜を加え、モノクロ化しました)。

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 さらに、「ひらがなを世界にひろめよう!」プロジェクトの第一弾として、ひらがな文字絵のワークシートも3種類ほど用意いたしました。例えば、「だいぶつ」や「みろくぼさつ」や十二神将をイメージしたワークシートがあります。英語のわかる外国人の方に楽しんでいただけるように英語仕様にしてあります。これが「だいぶつ」です。

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 加えて、「だいぶつ」「みろくぼさつ」や「だんご」おじさんの缶バッジも昨日作りました。これも会場で販売いたします。
 その他、新機軸のグッズやワークシートを急遽開発して持って行く可能性もありますので、どうぞお楽しみに。では、会場でお待ちしております。
 ご注意: 雨天の場合は18日(日)に順延になります。


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2007年11月 8日 (木)

お知らせ:新しいシールと缶バッジ

 新しいシールと缶バッジを作りました。

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 シールのシートの下には、各作曲家の文字絵が描かれた台紙が入っています。シールを使った後にも、それを見ながら作曲家の似顔絵が描けます!

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 11日のCOM ART+!! には、今までの7種類のシールと、この2種類の新商品を持って行きます。そこで、このブログを見てご来場いただいた方に、この9種類のシールの中からお好きな2種類をプレゼントいたします!!  「ブログを見て来ました」とおっしゃって下さい。

 こちらは肖像画の缶バッジです(直径31ミリのMサイズ)。

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 10種類作りました。こちらのバッジの台紙には今までと同じように文字絵で似顔絵が描ける台紙がセットになっています。シールもバッジもよく出来ています。きれいです。ぜひお見せしたいです。

 あすは無料のワークショップについてお知らせします。では、また。

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2007年11月 7日 (水)

お知らせ:'07 COM ART+!! (アートフリーマーケット)に出展します

 11月11日(日)に、埼玉県立近代美術館の前庭(北浦和公園)で、アートフリーマーケットが開催されます。文字絵研究所も出展いたします。
http://www.artfans.ai-kobo.com/comartplus/index.html

 第1回の昨年のようすはこちら。
http://www.momas.jp/018park/18.11.01/park18.11.01.htm

 埼玉県立近代美術館のホームページはこちら。
http://www.momas.jp/
 開館25周年記念展「田園讃歌−近代絵画に見る自然と人間」を開催中です。山梨県立美術館からミレーの《落ち穂拾い、夏》が来ています。
http://www.momas.jp/3.htm

 11日が雨の場合は、18日(日)に順延になりますのでご注意ください。

 文字絵研究所では、今年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで販売したグッズ1日だけの特別価格でご提供いたします。たとえば、ベートーベンシャープペンとモーツァルトボールペンを半額以下の150円(税込)で、また、ポストカード1枚(105円)を3枚で200円(税込)、「民族のハーモニー◎得25人パック」(2100円)を1500円(税込)にて販売いたします。

 下の写真はベートーベンシャープペンです。写真に写っているのはベートーベンの顔ですが、軸を回すとベートーベンの顔の分解パーツが書いてあります。それなので、このシャープペンを持っていれば、いつでもベートーベンが描けるという優れものです。

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さらに、ペンの台紙の裏に描き方が付いています。
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 こちらはモーツァルトボールペンです。軸の色はシルバー・ブルー・ピンクの3色があります。

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台紙の裏にはモーツァルトの描き方が付いています。

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 こちらは5月のラ・フォル・ジュルネの際にルネ・マルタン氏に謹呈したバックです。

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 このバッグ(300×360×140mm)は、マチが広くて楽譜などが大量に入ります。9月からポストカードとともに銀座4丁目の山野楽器銀座本店様(3階)にて扱っていただいております。お近くにお出での節は、どうぞお立ち寄りください。

 あす以降、このフリーマーケットで展示する新グッズ(そして、ご来場者へのプレゼント)とワークショップの情報もお知らせいたします。どうぞまたご覧下さい。


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2007年11月 1日 (木)

カマンベールの人

 プティトリアノンへはヴェルサイユ宮から歩いて25分ほど。あくまで広壮、壮麗、麗美なヴェルサイユ宮の後に訪れた小さな離宮プティトリアノンは、どことなくアンティームな感じでほっと落ちつけた。2月下旬か3月初めごろで、かなり寒かったけれど…。観光客も少なく、何よりも晴れていたのがよかった。
 30年近く昔。その日は若いフランス人にヴェルサイユを案内してもらっていた。で、プティトリアノンのある部屋まで来ると壁に懸かっていた肖像画を指して彼女が「ご先祖様でぇ〜す」と言ったのだった。「ん?」と思って一瞬答えに窮していると、肖像画の人がナポレオンの部下で、その子孫が北欧のある国の王族になっていて、自分は今の国王のいとこ(か何か)にあたる...とのことだった。
 こちらは目を丸くして、やんごとなき血筋に感心することしきりであったが、その彼女に言われ、今も思い出す言葉がある。それは、「カマンベールの人みたいね、ha!」という僕に対する人物評だった。何が話題になっていたのか今となっては思い出せないのだが(日本の文化について意見を求められていたのか、それとも次にどこへ行こうかという相談だったのか…)、このコメントが妙に腑に落ちてしまったのだ。ほうほう、拙者はカマンベールの人でござるか…と。
 彼女の言うところによると、フランスではカマンベール出身の人はあれこれ迷っていてなかなか決断ができないという評判があって、それが優柔不断な人を指す決まり文句になっているとのことだった。ちなみにカマンベールというのはノルマンディ地方の村の名であって、その名を冠したチーズが有名です。
 言われた時もなるほどねと納得してしまったのだが、最近富みに自分の「カマンベールの人」度がアップしているような気がしてならない。というとかなり否定的な響きを聴き取る方もおられるかもしれませんが、実はその逆で、わたしゃこれからさらにカマンベールの人を決め込まねばっ、と思ったりしている次第です。といっても何のことやらわからないと思いますので、レトリックのこととからめて、この続きは後日ということで…、おやすみなさい。

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2007年10月31日 (水)

「ジョスリン糖尿病学」

 昨日行ったイオンモール羽生で、ちょっと驚いたことがありました。Joslinまで180mという館内サイン(案内表示)があったから。何屋さんなのだろうと思って表示を見直してみると、Joslinではなく、Joshinの見間違いだとわかりました(ジョーシンは家電・パソコン・おもちゃを売る店とのことです)。

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 Joslinとは何かというと、糖尿病学の教科書です。1916年にElliott Proctor Joslin博士が書いた糖尿病(Diabetes Mellitus)に関する本から発展してきて、2005年に第14版が出版されました。私が翻訳医学書の編集者になった次の年の1994年に原著の第13版が出版され、その第13版の日本語版の編集を担当したのがJoslinとのなれそめでした…。で、今は運動不足でメタボ化して、そのうちJoslinの研究成果の恩恵を受けることになるかも…、というのは(半ば)冗談です(^^;)。
 2年ほど前から一般にも知られるようになってきたメタボリックシンドロームという言葉は、第13版には出ていなかったと思います。第14版によると、2001年に今使われている意味でのメタボリックシンドロームが定義されたとのことです。… The most recent definition of the metabolic syndrome was established as a consensus by the National Cholesterol Education Program (NCEP) Adult Treatment Panel III (ATP III) in 2001. … (原著426頁)
 実は、この第14版の日本語版が今年の春にMEDSiさんから刊行されました。第13版での経験を認められて私も全70章中の半分の35章分をお手伝いさせていただきました。ちょうど去年の今頃は一生懸命ゲラ(校正刷り)を読んでいました。それで疲れてしまってブログを更新できませんでした…というのは言い訳に過ぎないのですが、ぜんぜん当たっていないというわけでもないのです。A4変形版で1376ページあって、とにかく大きくて重い本です。幸い売れ行きはたいへん好調とのことです。

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 先日の「アメリカの医学の教科書」に記述の網羅性ということを書きましたが、それはこのJoslinに典型的に示されているような、情報と研究成果の蓄積、そして更新という側面を抜きには考えられないと思います。私はこんなところにアメリカのすごさを感じています。


                                                 糖尿病については、こちらもどうぞ。

ためしてガッテン:糖尿病の新常識


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2007年10月30日 (火)

イオンモール(AEON MALL)羽生のソフトオープン

 車を25分ほどとばして、今日ソフトオープンしたイオンモール(AEON MALL)羽生へ行ってきました。羽生というのは埼玉県の北東部にある市です。専門店街を歩いて回るだけでたいへんで、とても広いショッピングセンターでした。うちの近くにはこれより少し小さいながらも二、三年のうちにあと2カ所ほど大規模なショッピングモールが出来る予定です。

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専門店街への入り口です。とにかくやけに左右に細長い作りになっています。

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3階まで吹き抜けです。


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3階のフードコートには、神戸のスイート屋さんも出店していました。

 それにしても、「ソフトオープン」というのは何? この前、10月9日に開店した浦和パルコでもこの言葉が使われていました。


 

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2007年10月29日 (月)

福井県勝山市で竜脚類の太ももの化石発見!

 MSN産経ニュースによると、福井県で大型草食恐竜のものとみられる太ももの骨などの化石が発掘されたそうだ。
 すでに復元されているフクイサウルス・テトリエンシスは鳥脚類で全長4.7m、獣脚類のフクイラプトル・キタダニエンシスは全長4.2mとのことなので、恐竜としてはやや小ぶりという感じがしていた。
 それに対し、「竜脚類(竜脚形亜目)は草食性で四足歩行の恐竜です。首と尾が長く、全長が7m程度のものから約40mの大型のものまでいました」(福井県立恐竜博物館)とのことなので、大きさに期待がもてそうだ。やっぱり恐竜は大きくあってほしい!
 今年の7月以降、竜脚類の前脚の尺骨と上腕骨と呼ばれる骨の化石が相次いで見つかっており、同一個体の可能性が高いそうだ。早くでかい恐竜が復元されるといいなあ。

大型草食恐竜の化石発掘 福井・勝山市
2007.10.29 19:30

 福井県立恐竜博物館は29日、同県勝山市の白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から、大型草食恐竜のものとみられる、太ももの骨などの化石を発掘したと発表した。

 博物館によると、見つかった化石は長さ約86センチで、幅は最大約25センチ。大きさや直線的な形状などから、ブラキオサウルスなどに代表される竜脚類の右後脚のものとみられる。 (中略)

 同館の東洋一副館長は「今回の発見は学術的に貴重で、種の特定や全身骨格の復元に1歩近づいた」と述べた。

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2007年10月28日 (日)

アメリカの医学の教科書

 3年前の今日、この本が出来てきました。編集者をしていた私が最後の仕事として担当したのがこの本でした。ちょっと席をたっていて、戻ってみるとこの本が机の上に置いてありました。

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 「カプラン臨床精神医学テキスト」(第2版)というタイトルのこの本は、アメリカで出版された精神医学の教科書を翻訳したものです。B5変形版、1,560で、かなり大きな本です。この本が出来るまでには1年半以上かかったこともあって、現物を持ってページをめくってみた時は感慨深いものがありました。以下は、版元のメディカル・サイエンス・インターナショナル(MEDSi)のホームページからの引用です。

 精神医学の"バイブル"、最新版のノーカット完訳

監訳
井上令一 順天堂大学名誉教授 / 順天堂精神医学研究所所長
四宮滋子 しのみやクリニック

  臨床精神医学の包括的リファレンスであり、標準的な教科書。世界中で圧倒的な評価を得ており、この領域のまさに"定本中の定本"。DSM-IV-TRに基 づいて全面的に書き改められた原著最新版、全60章を完訳。大幅な増頁、しかも全頁2色刷となって完成度をさらに高めた。広く精神保健関連の職種、学生に 最優先の書である。

 このMEDSiさんには、縁あって社員として5年数カ月お世話になりました。出版社の社員として勤めた最後の会社となりました。実は、今も編集代行の仕事をいただいております。この9月にも、上の本と同じ著者のシリーズの「カプラン臨床精神医学ハンドブック」(第3版)という新刊書が刊行されました。この本も初版から私が担当してきましたので、第3版もお手伝いさせていただきました。

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 内容を大幅更新、臨床現場で"真に頼れる"手引

 監訳
 融 道男 東京医科歯科大学名誉教授

               岩脇 淳 鹿沼病院副院長
             

   
 標 準的な教科書として定評ある「カプラン臨床精神医学テキスト」をもとに、広く精神疾患の基本的な知識、とくに診断と治療に重きを置き、箇条書きスタイルで 簡便にまとめた実際的な手引書。最新のDSM-IV-TRに準拠、各章とも内容を更新し、臨床現場で特に注意すべき点などをまとめたBOX「臨床のヒン ト」を新設、頁数も増えさらに充実した内容となった。精神科医をはじめ精神保健関連の職種に幅広く有用。

 精神医学の本に限らず、アメリカの医学書をこの10数年いろいろみてきましたが、つくづく思うのは大きな本が多いことと本の記述の網羅性ということです。内容もさることながら、記述の網羅性は日本の教科書が見習うべき点と思われます。あいまいな個所を残さず、すべて言葉で説明しようとする姿勢は、契約を何よりも尊重するアメリカの社会の在り方を反映しているのでしょう。
 20歳のころグレイハウンドのバスで西海岸から東海岸までアメリカ大陸を3泊4日かけて横断し、何よりもアメリカの広さに驚いたことがありました。素朴な感想として、こういうところに住んでいたら発想も日本人とは違ってくるだろうなと思いました。ともあれ、日本にいるからにはアメリカでは思いつけないことを発想したい、最近はそんなふうに考えています。




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2007年10月27日 (土)

佐藤信夫先生との出会い

 「あの〜、国学院雑誌を買いたいんですけれど…。」
 渋谷から15分くらい歩いて国学院大学にようやくたどり着いてぼそぼそと声をかけた僕に元気な窓口のお姉さんが何と応えたか、今となってははっきりと覚えていない。けれども何号が欲しいか、何で買いたいのか、どこからきたのか、などということをいろいろと聞かれ、佐藤先生のお書きになったものを読みたいのでと説明したら、「じゃあ、先生に是非お会いしてお話を伺っていらっしゃいよ。とっても気さくでいい先生よ!」と勧められたので、え〜っ、ご迷惑じゃないですか、いいんですか…などと言いつつも、いらっしゃいよ、早く早くと促されて「レトリック感覚」の著者、佐藤信夫先生のいらっしゃる部屋へ押し掛けていったのは、23年前の今日。少し驚いたふうながらも先生が貴重な時間を割いて相手をしてくださったのは、本当に有難く、夢のような経験だった。
 あの日から20年後に文字絵研究所を立ち上げることになった。そのきっかけには、レトリック的発想がさまざまな分野で展開されることを望むとの「レトリック感覚」と「レトリック認識」での佐藤先生の呼びかけに動かされてということと、本当にやりたいことは人を当てにしないで自分でやらなければいけないというあの時の佐藤先生のご助言があった。あれから3年。研究所という名に恥じない成果を早くあげたいと切に望む今日この頃である。

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2007年5月 7日 (月)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2007  作曲家人気ランキング

 今日、ガラス棟地階のハーモニー市場に売れ残った商品の搬出に行ってきました。その際、25人の作曲家文字絵ポストカードの残枚数を数えました。残枚数がわかれば原則的には売れた枚数がわかるので、今回の「民族のハーモニー」で取り上げられた作曲家の人気を推測する手がかりの1つになるかもしれません。ただし、ポストカードの売れ行きは(1)作曲家の似顔絵への好悪、似顔絵の出来・不出来を反映したものであって、その作曲家の曲の人気度を反映したものではないかもしれない、(2)フランクやサティなどの有名作曲家のポストカードを制作しなかったため、ランキングには入っていない、という限定付きではありますが。それを考慮に入れた上で、下記のデータをごらんください。各作曲家の右の数字は売れたと想定される枚数です。

1位 ラフマニノフ      94枚
2位 ラベル         71枚
3位 グリーグ        58枚
4位 チャイコフスキー    55枚
5位 ドボルザーク      45枚
6位 ガーシュイン      39枚
7位 ドビュッシー      37枚
8位 シベリウス       31枚
9位 バルトーク       29枚
10位  フォーレ          28枚
11位  ストラビンスキー    22枚
12位  リムスキー・コルサコフ 18枚
13位  スメタナ        17枚
14位  サン・サーンス     10枚
15位  ニールセン        9枚
16位  ビゼー          9枚
17位  ボロディン        9枚
18位  ムソルグスキー      9枚
19位  コダーイ         8枚
20位  マルティヌー       7枚
21位  アルベニス        6枚
22位  ファリャ         5枚
23位  ヤナーチェク                    4枚
24位  グラナドス        3枚
25位  ラロ           1枚

 このデータの元になったポストカードをご購入いただいた皆様、どうもありがとうございました。また、「民族のハーモニー◎得25人パック」をご購入いただいた皆様に心から御礼申し上げます(将来本当にレアものになるかも^^)。[追記 1: このポストカードについては、公式レポートにも写真が載っていました。こちらです(下から3番めの写真)][追記 2: おかか1968さんがブログで紹介してくださいましたので、こちらもご覧ください]

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2007年5月 1日 (火)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2007での文字絵研究所の商品

 新しいバージョンの缶バッジと文字絵シールの他に、ポストカード、Tシャツ2種類、バッグ(MとL)、ベートーベンシャープペン、モーツァルトボールペン、作曲家の肖像(文字絵による線画)を今日から6日までハーモニー市場1(ハーモニー市場は2つありますが、ガラス棟地階ロビーの円形の総合案内所のすぐ隣の1のほうです)にて販売しております。
 缶バッジはLとMの2種類がそれぞれ8種類ずつあります。Lは、ベートーベン、モーツァルト、バッハ、ヘンデル、ビバルディ、チャイコフスキー、グリーグ、ラフマニノフで、Mはベートーベン、モーツァルト、ハイドン、ヘンデル、シューベルト、ショパン、ブラームス、マーラーです。それぞれの缶バッジには名刺サイズの台紙がついており、各作曲家の似顔絵の描き順がわかるようになっています。下に、缶バッジと名刺カードのデザインを示します。

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 シールは7種類あります。大きさは、台紙を含めてポストカードサイズで、台紙とシールの2枚に分かれています。今回の「熱狂の日」用に7番めのシールの「民族のハーモニー」を制作しました。シールは税込で210円です。

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 ポストカードは今回の「熱狂の日」用に25人、25種類の作曲家の似顔絵のポストカードを制作いたしました。ルネ・マルタン氏が見て感心したのはこの25枚です。そのうちラフマニノフはすでに画像をアップいたしました。残りの24枚は、グリーグ、ドボルザーク、シベリウス、チャイコフスキー、サン・サーンス、アルベニス、グラナドス、コダーイ、ストラヴィンスキー、スメタナ、ドビュッシー、ニールセン、バルトーク、ビゼー、フォーレ、ボロディン、マルティヌー、ムソルグスキー、ヤナーチェク、ラべル、ラロ、リムスキー・コルサコフ、ファリャ、ガーシュインです。定価は税込で1枚105円です。この25枚をセットにした「民族のハーモニー◎得25人パック」がお薦めです(定価は税込で2100円)。例えば、ストラヴィンスキーとバルトークとムソルグスキーはこんな感じです。

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 ほかに、ベートーベンシャープペンとモーツァルトボールペン、Tシャツとバッグと作曲家の肖像の額がありますが、だいぶ長くなってきたので、この辺で一区切りします。

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マルタン氏激賞のラフマニノフはこれです

 

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ポストカードのデザインです。

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大ニュース!! ルネ・マルタン氏、文字絵を激賞!!! 「面白い!!!」(もちろんフランス語で)

 な、なんと、ルネ・マルタン氏が突然現れたのです、展示を終えたハーモーニー市場に!!!!!!!!!(ちょっと! を付けすぎました 。^^; )。4月30日の午後10時25分ころだったと思いますが、通訳の方と梶本音楽事務所の方と3人で来場し、会場を見てまわり、文字絵研究所のグッズの山の前でしばし足を止め、通訳の方とひとしきり何か話をしています。私とうちのチーフアーティストはたまたま少し離れた位置にいました。「ルネ・マルタンさんが来てるよ」と私はうちのチーフアーティストに耳打ちし、私たちはしばらく様子を眺めていました。
 マルタン氏が通訳の女性に説明を求めているようにも見受けられたので、それならば私がご説明いたしましょうと近づいていき、壁に貼ったモーツァルトの細長いパネルで文字絵を説明した次第です。このパネルはMozartの6文字のそれぞれに縦位置の長方形を割り当て、綴り字に従い順に描いていくとモーツァルトの似顔絵になるというもので、6番めの枠の右に去年のラ・フォルで取り上げられたモーツァルトの肖像を大きく掲げてあります。
 マルタン氏はすぐに理解し、たいへん興味をもたれたようでした。そんなこんなで、通訳の方と梶本音楽事務所の方を交え、10分くらい話したのですが、今回の「民族のハーモニー」用に作った新作のSergei Rachmaninoff のRのネクタイとff(フォルテシモ)の処理が面白い、これならロシア人が買うよ、とおっしゃったようでした(何ぶん、通訳さんの訳が頼りなもので ^^; )。
 それと、文字絵をブラジルに持っていきたいということをおっしゃったようです(たぶん、ポストカードあたりを)。ブラジルでもラ・フォル・ジュルネが開催されるということなのでしょうか?  名刺が欲しいということなので名刺を差し上げましたが、もしかしたら今後何か連絡をいただけるかもしれません。

 文字絵研究所では、今回の「民族のハーモニー」で演奏される作曲家のうち25人の文字絵を25種類のポストカードとして制作いたしました。1人1人分売もいたしますが、その25人の25枚をたいへんお得な「民族のハーモニー◎得25人パック」としてセットにいたしました。マルタン氏はこれらのポストカードが気に入られたようで、誰が描いたのかと2度ほどお聞きになりました。そのような次第でマルタン氏に25人パックを謹呈いたしました。これは850セット作ってあり、現在山のように積まれております。ハーモーニー市場にご来場の際は、是非ご覧ください(そして、もちろん買っていただけるとうれしいです ^^; )。
 さらに、黒地に白ぬきで国民楽派の作曲家たちの似顔絵を描いた国民楽派ブラックLと名付けた大きめのバッグも別れ際に謹呈いたしました。このバッグは自信作です。自分で使いたいです(しかし、制作した100点すべてをラ・フォルでの販売に回しました[涙...])。

 すみません。もう眠くなってしまいました。では、また。おやすみなさい。



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お知らせ(2) :ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2007で文字絵研究所のグッズを販売いたします。

 5月に入り、今年もいよいよラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンが明日から開催されます。今年で3回めです。文字絵研究所では第1回めの「ベートーベンと仲間たち」の際にワークショップを開きましたが、そのご縁で今回はガラス棟地下1階のハーモニー市場でグッズを販売させていただくことになりました。4月の上旬に急に決まりましたので、グッズのデザイン、発注、パッキングと大忙しで、ブログを更新するのもままならない状態でしたが、4月29日に搬入、30日に検品とディスプレーが終わり、後は今日5月1日午後1時からのハーモニー市場のオープンを待つのみとなりました。
 そんなわけで、東京国際フォーラムでのディスプレーの仕事を何とか終えて昨夜の10時40分過ぎに有楽町駅に向かい、ようやくさきほど帰宅してこのブログを書いています。本来ならこの後に商品説明を続けたいところなのですが、連日夜中まで何やかやあってダウン気味ですので、今日はこれにて失礼させていただきます......。と言って、話を切り上げたいところなのですが、後かたずけを終えて帰ろうとしていた時に思わぬことが起こりました。それを書かないとしたら他に書くことないだろう、というくらいの出来事なので、次にそれを新しい記事として書きます。

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2007年4月12日 (木)

お知らせ(1):ヤマハ銀座店様にて文字絵グッズをお買い求めいただけます

 お久しぶりです。5カ月以上、ブログを休んでしまいました。その間、いろいろなことがあり、いくつかのことが終り、新しいことが始まりました。・・・と、ほとんど何の説明にもなっていませんが、何やかやといろいろあって、今日から銀座1丁目のヤマハ銀座店様(仮店舗営業中)に文字絵グッズを置いていただくことになりました。
 午前中に、缶バッジのLを7種類、Mを8種類、それにシールを6種類、納品させていただきました。ですので、銀座にお出かけの際、ヤマハ銀座店の2階の楽譜売り場に立ち寄ってみて下さい。そこでは作曲家たちのささやきが聞こえるかもしれません。「君の道を進め!」(ベートーベン氏)、「私は横顔には自信があるんだよ!」(大バッハ)、「カールをうまく描いてくれ」(ヘンデル氏)、「私の曲も聴いとくれ!」(ハイドン氏)、「フラットな気分のときもあるさ。作曲家だもの!」(ブラームス氏)・・・、などなど。
 これらの声は、どうも缶バッジの台紙の裏から聞こえてくるようです。で、缶バッジの台紙の裏を見てみると、作曲家の肖像から吹き出しが......。足りないところは想像力で補って、作曲家の言いそうなせりふをいろいろ考えてみると、「ナイト・ミュージアム」ばりに楽しめてしまうかも...。

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2006年11月 6日 (月)

チャイコフスキー

 11月6日はチャイコフスキーの命日である。改めて計算すると、彼は53歳で亡くなっている。今の基準からすると、若死にとさえいえるかもしれない。今年の『音楽之友』7月号に掲載されている読者投票によるランキングでは、チャイコフスキーは、モーツァルト、ベートーベンに次いで、好きな作曲家の第3位に入っている。日本人には人気があるようだ。

 私は特に交響曲第6番の『悲愴』が好きだ。それと、弦楽セレナードとクルミ割り人形と...。この人がいなければ、今あるバレエの重要なレパートリーがなくなっていただろう。今日は、そのチャイコフスキーの文字絵をアップします。

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2006年11月 3日 (金)

ベートーベンの出発 (中編)

 ベートーベンがハイドンの下で学ぶために故郷のボンを発ったのは1792年の11月1〜3日の間で、ウィーンには10日までには到着したらしいとのこと。「ベートーベンの出発」という標題はそういう意味なのだが、その際に「モーツァルトの精神をハイドンの手から受け取るように」(伊東辰彦氏訳)というワルトシュタイン伯爵の有名な言葉がベートーベンにはなむけとして贈られることになった。前年にモーツァルトがウィーンで亡くなってから1年が経とうとしているころだ。

 『天才音楽家たちの友情記念帳』には、その時のウィーンのオーストリア国立図書館所蔵のワルトシュタイン伯の書き込みの写真が見開きで紹介されている。左の頁にはワルトシュタイン伯のシルエットが、右の頁には9行の送別の書き込みがなされている。このような「友情記念帳」が旅立つ者への記念として当時は盛んに交わされたそうだ。

 

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2006年11月 2日 (木)

白川静先生

 漢字研究者の白川静先生が亡くなったことを今朝の新聞で知った。「字統」「字訓」「字通」という三部作の字書を完成されたこと、漢字を呪術的に解釈されたということくらいしか存じ上げないが、いつか是非文字文化研究所の先生の講演会を聴講したいと思い思いしているうちに、亡くなられてしまった。中・高校生を対象にした漢字字典「常用字解」が3年ほど前に刊行された時にさっそく買って面白そうな個所をあちこち読んだことを思い出す。今でも本棚には「字統」その他何冊かの本がずっと以前から並んでいるのだが、置いておくだけで安心して、じっくりと読んだことはなかった。だから、白川先生のご趣意を理解している自分ではないのだが、こういう方がおられるうちは日本の漢字文化は何となく安泰なのではないか、などと漠然と思っていたように思う。謹んで、ご冥福をお祈りします。

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2006年11月 1日 (水)

ベートーベンの出発 (前編)

 読書週間なので、本を読んでいる。そのうちの1冊が『天才音楽家たちの友情記念帳』(2002年,伊東辰彦著, 講談社選書メチエ)だ。これは、ドイツで社交上の慣習として残された「友情記念帳」(シュタムブッフStammbuch)の記録に注目して大作曲家たちの素顔を探ろうという趣旨の本である。作曲家たちが書いた記帳の内容を読み解こうという試みだ。
 ウィーン古典派のころのドイツ語圏に「友情記念帳」の伝統があったという。実際、この伝統は16世紀半ばから20世紀半ばまで盛んだったそうだ。一般的にも注目されて来なかったとのことで、ドイツでも学問的対象とされ始めたのは1970年代くらいかららしい。とても刺激的な本だ。読めば読むほどCURIOUSER and curiouser! という感じである。(以下、明日に続く...)

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2006年10月27日 (金)

文字・活字の日

 今日は、読書週間の初日、そして「文字・活字の日」。「文字・活字の日」は、昨年制定された「文字・活字文化振興法」で設けられた。文字絵研究所の創立記念日も10月27日。ただし、2年前に設立したからこちらが先輩だ......。いばっていてもしかたがないので、この法律の条文で気になる(というのは、気に入ったという意味なのだけれど...)個所を下に引用してみる。

●文字・活字文化振興法
(平成十七年七月二十九日法律第九十一号)

(目的)
第一条  この法律は、文字・活字文化が、人類が長い歴史の中で蓄積してきた知識及び知恵の継承及び向上、豊かな人間性の涵養並びに健全な民主主義の発達に欠くことのできないものであることにかんがみ、文字・活字文化の振興に関する基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、文字・活字文化の振興に関する必要な事項を定めることにより、
我が国における文字・活字文化の振興に関する施策の総合的な推進を図り、もって知的で心豊かな国民生活及び活力ある社会の実現に寄与することを目的とする。

(定義)
第二条  この法律において「文字・活字文化」とは、活字その他の
文字を用いて表現されたもの(以下この条において「文章」という。)を読み、及び書くことを中心として行われる精神的な活動、出版活動その他の文章を人に提供するための活動並びに出版物その他のこれらの活動の文化的所産をいう。

(基本理念)
第三条  文字・活字文化の振興に関する施策の推進は、すべての国民が、その自主性を尊重されつつ、生涯にわたり、地域、学校、家庭その他の様々な場において、居住する地域、身体的な条件その他の要因にかかわらず、等しく豊かな文字・活字文化の恵沢を享受できる環境を整備することを旨として、行われなければならない。
2  文字・活字文化の振興に当たっては、国語が日本文化の基盤であることに十分配慮されなければならない。
3  学校教育においては、すべての国民が文字・活字文化の恵沢を享受することができるようにするため、その教育の課程の全体を通じて、読む力及び書く力並びにこれらの力を基礎とする言語に関する能力(以下「言語力」という。)の涵養に十分配慮されなければならない。

(文字・活字文化の国際交流)
第九条  国は、
できる限り多様な国の文字・活字文化が国民に提供されるようにするとともに我が国の文字・活字文化の海外への発信を促進するため、我が国においてその文化が広く知られていない外国の出版物の日本語への翻訳の支援、日本語の出版物の外国語への翻訳の支援その他の文字・活字文化の国際交流を促進するために必要な施策を講ずるものとする。

(文字・活字文化の日)
第十一条  国民の間に広く文字・活字文化についての関心と理解を深めるようにするため、文字・活字文化の日を設ける。
2  
文字・活字文化の日は、十月二十七日とする。
3  国及び地方公共団体は、文字・活字文化の日には、その趣旨にふさわしい行事が実施されるよう努めるものとする。 (引用、終わり)

 文字絵研究所としては、第二条の文字を用いて表現されたものに、当然「文字絵」を含めて考えたい。京伝、北斎、広重、そして無名の作者たちによる文字絵の伝統をクリアに浮かび上がらせることを改めて目指したい。それと、驚くような傑作もつくらねばっ!  と思う。以上、文字・活字の日に当たっての所信表明でした!!!

 
p.s. ところで、第九条のできる限り多様な国の文字という文言の意味がよくわからない。単に「いろいろな国の」と言いたいのだろうか?  それなら、例えば、アルファベットも考慮に入れているということなのかな?

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2006年10月19日 (木)

オネゲルの交響的断章「ラグビー」の初演

 午後3時50分ごろ、車を運転していてたまたまNHKFMをかけたら、オネゲルの交響的断章「ラグビー」が始まるところだった。オケはチューリッヒトーンハレ管弦楽団で、指揮はデイヴィッド・ジンマンだったようだ。それが何と、(聞き間違えでなければ)「ラグビー」は、10月19日に初演されたのだと解説されていた。「むむっ、今日じゃないか」と思った。だだ、それだけの話ではある。   
 女性アナウンサーも今日初演されましたと言っていたわけではない。今日にあわせて選曲をしたというわけでもなさそうだ。というのは、「夏の牧歌」と「パシフィック231」を(小刻みに運転したり降りたりしながら)その直前に切れ切れに聴いていて、その後にたんたんと「ラグビー」が紹介されていただけだったからだ。
 交響曲第2番が好きなので、オネゲルと聞くと耳をそばだててしまう。まあ、オネゲルに関するトリビアだけでも興味はあるのだが、聴いたことがある曲がかかるとやはりうれしい。欲を言えば、ラジオのスイッチをひねったとたんに交響曲第2番の第3楽章あたりがかかるようだと、もっとうれしかった。でも、今日は10月19日、「ラグビー」初演の日ということで、「ラグビー」に花をもたせよう。

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2006年10月16日 (月)

「のだめカンタービレ」見た?

 いよいよテレビで「のだめカンタービレ」が始まりました。てきぱきとしたテンポの良さはテレビならでは (というより演出がうまいのかな?)。これが提示部だとするなら、上出来だと思う。「気ままに気まぐれに歌うように」この調子で一気に最後まで突っ走ってほしい。
 のだめの上野樹里さんはファッションも原作に忠実で、かなり雰囲気が出ていた。シュトレーゼマンの竹中直人については、やっぱり竹中さんですね、という感じ。「スイングガールズ」でこの二人は共演したと聞いた。
 欲を言えば千秋君には天才のオーラを期待したい。回が進めば印象が変わるかもしれないけれど……。多賀谷彩子は気が強くてきつい感じがうまく出ていた。最初から一気に破局ですか、という気もしたが。
 理事長の秋吉久美子さんは相変わらず美しい。峰君も悪くないと思うけど、真澄ちゃんが雰囲気出てると思った。三木清良が桃ヶ丘音楽大学の学生としてもう出てきてしまったのには、ちょっとびっくり。セイラとなっていたけれど、マンガでは「きよら」だったと思う。
 特筆すべきは、子役の白目。怖かった。この子は英語もうまかった。次回以降もまた出るのだろうか。
 何はともあれ、テレビドラマ化、おめでとう♪

 p.s. ピアノソナタ「清掃」が聴けなかったのは、少し残念だった。

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2006年10月 1日 (日)

文字絵の「なつかしさ」

 見たことがないのに、目にするとなつかしいと感ずるもの…、それは文字絵。ココログで「へのへのもへじ」を検索してかわいい文字絵を見つけ、そんなことを考えた。モーツァルトや作曲家たちを初めて見たテレビ埼玉のコメンテーターからも、「なつかしい」とのコメントをいただいた。感情を司るという大脳辺縁系に関係しているのだろうか…。とりあえずそれはさておき、なつかしいと感ずる理由を考えてみた。
 それはたぶん、子供の時に感じた全能感を思い出すからではないだろうか。字をかけるようになることはうれしい。絵を描くことは楽しい。自分が線を引いて絵が描けるという感覚。しかし、字と絵は本来異なるジャンルに属していて、遊びであるということは子供心にもあまりにも明らかだ。だからこそ、その遊びのなかで自分が創造主となって、世界を作り上げているという満足感。つまり、文字絵はそのような子供時代の全能感の心地よさをなつかしく呼び覚ましてくれる。
 散文的な仮説だが、そんなところかもしれない。小学校唱歌のようななつかしさに少し近いかもしれないけれど、管理されていないという点では文字絵は大いに違う。例えば、歩道に蝋石で落書きするのは、管理を離れた開放感がある。だから、おなじ「なつかしさ」といっても、文字絵には「えへっ」とか「フフッ」とかいういたずらを見つけられたような、それで肩をすくめたような、何というかちょっと照れくさいところがある。文字絵を描いている時、人は心理的に自分に正直に、そして無防備になって、絵を描く楽しみに没頭する。要するに、無邪気な楽しみにふける。自分にも無邪気に楽しめたころはあった。日本人の多くがそのように感ずるのではないだろうか。

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2006年9月30日 (土)

10月1日では遅すぎる

 10月1日では遅すぎるから、あと45分くらいで日付が変わる前に急いで書く。早川文庫から出たこの本の初版の発行年月日が1976年5月31日ということだから、読んだのももう30年近く前になるのだろう。ジャンル分けすれば、時間テーマのSFということになる。
 正確ではないかもしれないが、確か1967年の(架空の)現代音楽祭が出てきたりしたので記憶に残っている。主人公は音楽家で、その友人が数学者だったと思う。二人がトレーラーで旅するうちに時間の狭間に落ち込んで……というような話なのだ。世界各地に原因不明のさまざまな時代が同時並行的に存在してしまうという状態になる。
 SFとしても印象的だが、むしろ主人公の(ということは、たぶん定常宇宙論の提唱者である作者フレッド・ホイルの)音楽観が面白かった。現代音楽の行き詰まりをどうすべきかというような問題意識をこの主人公はもっていた。
 主人公はピアノの腕前もたいしたものである。本物のピアニストになるのがいかに大変かなどというトピックに絡めて、パーティーの座興でピアニストになり損ねた人物と腕比べをしたりするエピソードもあった。音楽の何たるかを感ずることのできる人物が主人公というわけだ。その彼が最後に迷い込んだ古代ギリシャ世界で、未来人と音楽で勝負する。彼は確か、バッハとベートーベンで勝負した。勝負をかけて弾いたのはハンマークラヴィーアだったような気がする。さて、その結果、未来人の娘からアーティストとして尊敬され、惚れられてしまうというようなロマンスもあった。
 確か主人公も友人も29歳だった。自分が読んだのがせいぜい二十歳過ぎだったと思う。自分の身と引き比べて、何か冒険のない人生を送っているなあ〜、などとため息をついたような気がする。作曲家はいいなあ、などと思ったりもしたと思う。ものを作ることにあこがれていたのだ。
 で、何が10月1日では遅すぎるのかというと、船に乗っていて、9月の終わりまでにはある地点を通っていないと、別の次元世界に遭遇することもなかった、というようなことだったと思う。
 要するに、このSFではクラシック音楽の魅力と時間とは何かという難問とロマンスと、そしてトレーラーでの旅とギリシャ世界と核戦争後の世界とが次から次へと出てきて、う〜ん、まいった。自分がこの世界に生きているって、どういう意味をもっているんだろうと考えたりもした。最近、復刊されたようなので、読んでみると面白いですよ……、と、日付が変わる前にアップできてよかった…^^。この話題は、10月1日では遅すぎた。

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2006年9月13日 (水)

放浪と創造と『永遠の少年』

 放浪と創造と言えば、『永遠の少年』を思い出す。『永遠の少年』はユングの分析心理学でいう元型の1つであり、それをテーマとした翻訳書である(紀伊國屋書店、1982年、松代洋一他訳)。著者はユングの高弟(といっても女性)のマリー=ルイーゼ・フォン・フランツで、1970年の著作である。
 永遠の少年とは、「顕著な母親コンプレックスを抱いていて、そこから生ずる独特の行動様式を示す若者」をさす。この元型に同一化した人は、「ふつうよりも長く思春期の心理にとどまっている」(引用は『永遠の少年』から。以下、別途明記してある場合以外、「 」内は同様)。
 永遠の少年は現実から逃避し、真の体験をすることができない。「本来なら現実との適応によってなされるべきことを空想の世界で知的な観念として実現するのである。」彼らはあちこち放浪する。飛行や登山を好む。地面に足がついていない。年をとっても若者の魅力を備えている人もいるが、思春期にはもっていた魅力と個性を失う人もいる。いずれにせよ、永遠の少年という型にはまってしまう。
 ところで、放浪について書こうと思ったのは、『日本人への「放浪」の勧め』という茂木健一郎氏の文章を「読売ウイークリー」の9月24日号で読んだからである。戦後の日本人に創造性が欠けていると言われてきた原因は、個人と組織の関係があまりにも堅苦しくて、創造的になるのに必要な空白を経験する機会をもてなかったからではないかという。そこから放浪の効用が説かれている。
 戦後の日本人には創造性がなかったのかどうか、私にはわからない。工学では、建築では、文学では、科学では、物理では、天文学では、数学では、美術では、映画では、ファッションでは、技術では、造船では、脳科学では、医学では、看護学では、疫学では、統計学では、言語学では、経営学では、商学では、外交では、政治では、マンガでは、アニメでは……? どれ一つとってもまともに論ずるだけの知識も見識もないのでこの辺でやめる。どの国と比べて創造性がないかということもある。それに、そもそも創造性って何だろう? 分野によって違うのだろうか? 戦後の壊滅状態から世界第2位の経済大国になったという事実からして、戦後の日本人は創造性に欠けていたと考えるほうが現実離れしているような気がしないでもない。本当に創造性に欠けていてこれほどの成功を(少なくとも経済的に)収めてきたのだったら、むしろそれこそ驚きである。日本人には日本人の創造性がある、とかいう議論をどこかで目にしたことがあるような気もする。創造性がないのにこれだけの成功を収めたのだとしたら、そもそも創造性なんて必要ないという結論に達する可能性がないとも限らない(まさか……。いけない、いけない。話が脱線してしまった)。
 といったようなことを脇に置いたうえで、茂木健一郎氏の『日本人への「放浪」の勧め』を読み直すと、これは明らかに戦略的放浪の勧めである。功利的放浪の勧めと言ってもよい。ここでは放浪は手段となっている。ぼわ〜っと(というのは私の用語です^^;)放浪した経験が将来の創造の役に立つかもしれないので、イギリスのギャップイヤーのように空白の時期を過ごせる仕組みを設けてもよいのではないかという。
 文部科学省の中央教育審議会生涯学習分科会での報告によると、「イギリスでは、習慣として、大学入学資格を得た18〜25歳までの若者に、入学を1年遅らせて社会的な見聞を広めるための猶予期間が与えられる。
   ギャップイヤーを利用する若者の多くは、高校が終了する6月から大学が始まる翌年の10月までの16か月間のうち、まず5か月間はアルバイトで資金をつくり、5か月間はボランティア活動をし、残りの6か月間を世界旅行をしたり会社で職業体験をしたり等の期間にあてる。大学入学までの猶予期間をどのように使うかは若者次第であり、その選択肢のひとつがボランティア活動である。
   ギャップイヤーの利用者とっては、大学で何を専攻したいかの目的が明確になる等の効果があるとされている。ギャップイヤーをとった若者は、大学を中退する割合が少ない。イギリスでは、大学の途中退学者は20%程度いるが、ギャップイヤーを利用した若者に関しては3〜4%に途中退学者の数が減ると言われている」とのことである。
 こういう慣習があれば若い人には確かに魅力があるだろう。大手を振ってモラトリアムを満喫できる(というような表現にすぐ貧乏性が現れてしまいます^^;)。30年前の日本にこのような制度があれば喜んで利用したかもしれない。今、息子がギャップイヤーで外国へ行きたいと言い出したら、心配ではあるが喜んで国内でも国外でも送り出したい。創造のためか否かにかかわらず、訳のわからないうちに留年してしまうよりはよっぽどいい(我が身を振り返りつつ発言しております)。
 だが、制度的放浪にのれる若者は、たぶんもともとそれほど心配ないのだと思う。本来の放浪には、最初に居た所に戻ってくるという含意はない。つまり、さまよいっぱなしになる可能性が高いということである。この意味では茂木氏が「放浪」とかっこでくくったのは正しい。戦略的に放浪するというのは一種の形容矛盾である。もともと放浪は明るいイメージの言葉ではない。期限を限っての計画的な放浪は、そもそも放浪とは呼びにくい。
 日本のニートやフリーターの問題といってもさまざまな要因が絡んでいるのだろから一概に言えないと思うが、経済あるいはもっと端的には景気が良くなれば(面白い)仕事が増える、その結果、彼らの一部が社員として採用されるということで、問題がある程度改善するのかもしれない。しかし、もともとやる気のあった若者が順当に職を得た後に、残るであろう問題の1つが、たぶん『永遠の少年』の問題なのだ。
 マリー=ルイーゼ・フォン・フランツによると、永遠の少年は「職場に行って、単調な仕事を片づけたり、一人の女性に係わったりするのをいやがるが、それは人生の無限の可能性を心のなかで弄ぶばかりで、そのうちの一つに限定することができないからである。」彼女は母親コンプレックスを抱えた永遠の少年が「時代の問題」として騒がれるようになってきていると言った。何と1960年ごろに!! (『永遠の少年』は1959年から60年にかけての講義の速記録をもとに刊行された。)
 このような永遠の少年が今の日本に増えているとすれば(私は増えているように思うのだが)、ニートやフリーターの問題はなかなか解決しないかもしれない。このような若者たちこそ、身体的にせよ、精神的にせよ、放浪という名にふさわしい状況にあるように思う。そして、たぶん援助の手を差し伸べるべき対象なのかもしれない。
 永遠の少年への処方はずばり、仕事である。「うす暗い雨の朝、うんざりする仕事に無理矢理手をつけ」られるように、自我を十分強化することだ(それができれば苦労しないという声が聞こえてきそうだが)。
 こんなことも書いてあった。「もとより永遠の少年の問題は創造性と密接なつながりがある」。永遠の少年と創造性の問題は、サン・テグジュペリの『星の王子さま』を材料に詳しく追究されている。『永遠の少年』で最も興味深いのは、『星の王子さま』の分析の部分である。サン・テグジュペリがかなり低く評価されている。今ここでその議論をこと細かに紹介するつもりはないが、私は著者の言うことにかなり納得させられた。したがって、『星の王子さま』を高く評価している文章を読むと、本当にこの人はわかっているんだろうか、などと不遜にも思ってしまう(とは言っても、やはり『星の王子さま』が面白いことは確かなのだが…。個人的には飲んだくれとか点灯夫とかに親近感を抱いてしまう)。
 さて、手短にまとめると、(1)ギャップイヤー的慣習が日本にあってもいい、(2)でもそれでは救えない若者も日本にいるんじゃないだろうか、(3)ニート・フリーターの問題を考えるのには『永遠の少年』が役に立つかもしれない、ということである。
 おまけ: へルマン・ヘッセに『クヌルプ』という小説がある。高校か大学のころに読んだ。クヌルプは若いころの失恋がもとで、漂泊の人生を送ることになる。彼もまた、永遠の少年だったのだろうか?

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2006年9月 6日 (水)

ためしてガッテン:糖尿病の新常識

 きょう、NHKの「ためしてガッテン」で糖尿病!衝撃の新事実が放送された。

 世界的に肥満と糖尿病はますます大きな健康問題になりつつあるが、日本でも糖尿病患者は増え続けている。

 今回「ためしてガッテン」で紹介されていた新事実のなかでも、

  • 毛細血管だけではなく、心臓・脳の太い血管も傷つき、心筋梗塞や脳梗塞を招くことがある。

ということは覚えておきたいと思った。要するに、糖尿病だと心疾患や脳疾患になりやすいということだ。大小を問わず血管が傷ついたり詰まったりして、致死性の血管障害さえ誘発しうる。「糖尿病」という病名が誤解を招きやすいのかもしれない。「成人病」ほどではないかもしれないが、事態の深刻さを覆い隠している。
 糖尿病というのは怖い病気だと思う。1型糖尿病では、手足の切断にさえ至る。実は今、ある英語の糖尿病の本の口絵のカラー写真を見ているのだが、指がもげてしまった足の写真が掲載されている。血管が詰まって栄養分が足に回らなくなり、俗な言葉で言えば腐ってしまったのだろう。これも要するの血管が障害されているわけである。さらに、糖尿病網膜症では目の毛細血管が破裂して失明に至ることもある。これも血管が問題だ。
 万病の元となる血管障害というのが糖尿病の実態なのだから、それを反映する名前に病名を変えたらよいのではないか、というようなことを、ふと考えた。

 (10日と13日に再放送もあります。「インスリンくん」「ソガイ(阻害)くん」というキャラクター化には笑ってしまいました。確かにわかりやすいです。)

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2006年9月 4日 (月)

モーツァルト氏の門出を祝す

 モーツァルトさん、初めまして。アマデウス・ブログを毎回、楽しみに読ませてもらっています。
 わけのわからない上司をもつと、大変だよね〜。でも、大司教コロレドさんはわかりやすいほうじゃないかなあ。権力があると威張りたくなるのは人の常だからね。中にはもっと下っ端なのに、もっと陰険なのもいるよ。ぼくも何人か経験ずみさ。
 結局、ウィーンでの自立を決断したんだって。すごいね。フリーでやっていくのはきついと思うけれど、君ほどの才能があればきっとうまくいくよ。でも、お金をもらうって大変なことだから油断しないでね、とチョッと先輩風を吹かせておこうかな^^。
 ところで、君のブログの右上に掲げてある肖像は、確か24、5歳のときのものじゃなかったかな。先月から気になって見ていたんだけど…。実は、ぼくはけっこう君のファンなんだ(といっても、きょうのバイオリンソナタは初めて聴いたけどね^^;)。
 それで、秘かに君の似顔絵を描いたりしている。それも、ただの似顔絵じゃない。ひとたび描くと署名にもなるという優れもののアルファベットの文字絵だ。描き方はここにある。君の門出を祝って、ひとつそれを君に贈ろうと思う。受け取ってもらえるとうれしい…。では、また。                 こもへじ

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ごくらく三人男と弥勒菩薩

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幸せな三人です。あ〜、きれい、うまい、気持ちいい〜。

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2006年9月 1日 (金)

再び『銀の匙』、そして「癒しの文字絵」

 大修館書店の月刊『言語』1984年4月号の特集は「文字へのいざない」で、そこに興味ある記事を見つけた。以下に引用する。

...(前略)中勘助は『銀の匙』で、

 平仮名の「を」の字はどこか女の坐った形に似ている。私は小さな胸に、弱い体に、なにごとかあるときにはそれらの「を」の字に慰藉を求めていたので、彼らはよくこちらの思いを察して親切に慰めてくれた。

と人目を離れて〈を〉の字を落書きした子供の頃を書いている。アルファベットいずれかの文字の姿に慰藉を求める子供が欧米にいるかもしれない。

 これは「文字の遊び」と題する郡司利男先生の文章の一節である。日本には文字を人に見立てる文化が確かにあった。例えば、「乃」の字を杖をついた人に見立てて「杖つきの乃」と呼んでいた。『銀の匙』の「を」の中勘助の場合も、そういう伝統に連なっていたのかもしれない。『銀の匙』には「ヘマムシ入道」も出ているので、これは文字絵関連の文献として貴重な本だと改めて思った。
 そう言えば、山東京伝の『奇妙図彙』に「をいらん」というのがあった。そこでは、「を」は女の人の結った髷に見立てられていた。中勘助の場合は坐った女の形というから、髷ではなさそうだ。
 ところで、郡司利男先生のおっしゃるように、アルファベットの文字の姿に慰藉を求める子供は欧米にもいるのだろうか。欧米とはいわず、今の日本ではどうだろう。古今東西の文献をあたれば、似たような感性を見出せるのかもしれない。でも、アルファベットを書く欧米の人を何人か見たことがあるが、カナ釘流の字が多かった。アルファベットの1字を何かに見立てて慰藉を得ることがあるようには思えない(と言っては失礼であろうか)。いずれにせよ、書くことによって落書きでもわずかな慰藉が得られれば小さな子供には十分なのだろう。だからこそ日本では「へのへのもへじ」が今もどこかで書かれていることになる。
 そう考えると、「慰藉」というのは文字絵にとって一つのキーワードになるかもしれない。はやりの言葉で「癒し」と呼んでみてもよい。「癒しの文字絵」、う〜ん、なかなかいい。こういうふうに個人的な「慰藉」や「なつかしさ」の感情が28億円のブランクーシに対抗できる点だと思う(この件はまた別稿で)。
 ということで、そういう「癒しの文字絵」の例をここで紹介いたしましょう! これは2004年の東京都文京区の第55回絵画展で奨励賞をいただいたこもへじの作品であります。絵解きは後日ということで、きょうはコメントなしで絵の写真のみをアップします。そうそう、タイトルは『文字絵ごくらく大温泉』です。

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2006年8月31日 (木)

アハ・センテンスとアイリッシュ・ブル

 「きょう欠席している人は挙手してください」のように、文法的には正しいが論理的にはおかしい文を「アイリッシュ・ブル」(Irish bull)という。単に、ブルともいう。
彼は子供が生まれない家系の出身だ。」(いないはずの彼は誰?)
 他にもある(以下の2つは『ことばのおもしろ博学』1984年、永岡書店より)。
「同時に二カ所にはおれませんよ、鳥じゃないんだから」
(アリバイがあると言いたい犯人。しかし、鳥だって同時に二カ所にはいられない)
ロンドン郊外の墓碑銘
「ジョン・スミスの亡骸ここに眠る
彼 海に出て遭難し 帰ることなかりき」(すると、ここにあるのは誰の骨?)
 さらに、Wikipedia の例では、
"Always go to other people's funerals, otherwise they won't come to yours." - Yogi Berra, baseball player (1925- )
葬式には顔出しときな、じゃないとお前ん時にゃ誰も来てくんないぜ。
 ブルとは、要するに以上のように矛盾したとんちんかんな言い草である。無手勝流というか、とても勝手な言い分ながら、ブルには妙に説得力があったりする。言っている本人が自分の発言にまったく疑問を感じていないから、その勢いにつられてしまったり、ペースにはまってしまうということだろう。ブルを笑い飛ばすには、どこから飛んでくるかわからないボールを、さっとかわすフットワーク(もちろん、メンタルな意味での)が必要かもしれない。
 さて、ここからが「アハ・センテンス」(Aha sentence)の話となる。初めてアハ・センテンスというのを聞いたとき、アイリッシュ・ブルを連想した。ともに内容が矛盾しているように思える点で似ているように感じたのだと思う。しかし、上で説明した通り、アイリッシュ・ブルは本当に矛盾しているが、それに対してアハ・センテンスは、キーワードを与えられるとコンテクストが一気に理解できて、矛盾が解消し、腑に落ちる。そうして一瞬で答えがわかるときにひらめきが生まれ、脳が活性化するという。それはそれでいい。アハ・センテンスは確かに面白い。しかし、矛盾していそうな文章でもキーワードを考えることによって矛盾が解消します、だから答えを考えてくださいね、というように、型にはまったというか、ルールが決まっていて堅苦しいというか、そういうところがちょっと…、と感じないこともない。
 繰り返すけれど、アハ・センテンスは面白いと思う。だけどアイリッシュ・ブルだって面白いよ、ということを言いたかったのだ、たぶん私は。要するに、アハ・センテンスが注目を集めているから、アイリッシュ・ブルを判官びいきしているっていうことかもしれない。ブルは「むちゃくちゃでんがな」と馬鹿にできるところがいい。ただ、それは、ブルの矛盾がわかった場合のことである。実は、あまりおおっぴらには言えないのだが、私は自分が例えば4つあるブルのうちの3つくらいはわからない人間じゃないだろうか、と秘かに不安を感じていたりする。もしそうなら、私自体がアイリッシュ・ブル的頭脳構造をもつ存在かもしれない。そのくせ、面白いアイリッシュ・ブルの一つさえ吐くことができない。おお、何たる不条理な存在だろう私は! (「おい、お前、ブルってるな」なんて言わないでね!)
 おやじギャグで締めるのはさすがに気が引ける。で、最後にまじめな(?)お勧めであるが、面白い上等なブルを一つでも二つでも考えてみませんか。けっこう難しいですよ^^;)。

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2006年8月30日 (水)

トリケラトプスのワークシート

 小学1年生のころ、ひらがなを習ったとき、うすくグレーで書かれたひらがなをなぞったことはありますよね。そんな感じでなぞって練習するワークシートです。適当に何回かアルファベットをなぞってトリケラトプスを描いたら、あとは紙に自由に描いてみましょう。このワークシートは一種のお手本のようなものだけど、あなたのトリケラトプスには、きっとあなただけの筆跡が感じられるはず......。
 と(T)げじゃない!  り(ri)っぱな角で  ceratops と唱えながら描いてみてください。ceratops (ケラトプス)のところが少しいそがしいけれど、Tとriでゆっくりめに時間をかけてかっこいい角を描いた後に、一気にささっとやっつけよう!

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2006年8月29日 (火)

ティラノ対トリケラ、宿命の対決

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2006年8月26日 (土)

Rushing Dinosaurs : 先には何がある ...?

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文字絵研究所、だいじょうぶかなぁ〜。これからどうなるんだろう?

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2006年8月25日 (金)

日本の肉食恐竜 : フクイラプトル

 福井県には、県立の恐竜博物館があります。その福井県立恐竜博物館の沿革のページには、1989年以降の恐竜化石調査事業で、「恐竜の連続歩行の足跡化石や肉食恐竜のかぎづめが国内で初めて完全な形で発見され」たとあります。発掘されたかぎづめなどを基に、ある程度詳しく調べられている日本以外で発見された近縁の種の特徴を参考にしつつ復元されたのがフクイラプトルです。2005年に日本にやって来たティラノサウルスのSueほどのインパクトはありませんが、国産の恐竜ですから大いに応援したいと思います。
 Sueの場合は骨の所有権をめぐって裁判沙汰になったとのことです。福井県も発掘された化石を「貴重な恐竜資源」と捉え、「イメージアップ等に活用し国内外にアピールするため」に恐竜博物館を建設したそうです。ブランド化の波が化石にまで及んでいるということでしょうか。今年の4月から導入された地域団体商標 の発想に似ているような気がします。いずれにせよ、フクイラプトルの全身の化石や、さらにいろいろな恐竜の化石が見つかることを期待したいと思います^^。

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2006年8月18日 (金)

向こうの山に 月が出て 日が出て日が出て 四つ出た

 「向こうの山に月が出て・・・」というのは、「熊」という漢字を覚える方法です。確か、40年ほど前、小学生のときに先生に教わったのだと思います。あるいは何かの参考書で読んだのかもしれません。「熊」の字画は、カタカナ(本当にそうであるかどうかは別として)の「」、漢字(これまた、本当にそうであるかどうかは別として)の「」、カタカナ(これまた、本当にそうであるかどうかは別として)の「」、カタカナ(これまた、本当にそうであるかどうかは別として)の「」、そしてその下の点4つ「, 、、、」に分解できるというわけです。「月が出て」「日が出て」の個所は、「月が出た」「日が出た」と唱えられることもあるようです。

 今、どれくらいの人がこの「熊」の書き方を知っているんでしょうか?  そもそもこれを考えた人は誰でしょうか?  このような漢字の覚え方は何と呼ばれているのでしょうか?  北関東の一部に流布していたローカルな記憶術なのかな?  もちろん「富士山麓オーム鳴く(ルート5)」や「菜に虫いない日(ルート7)」のような語呂合わせではないし......。「唱えごと」の一種なのかな?  山を拝むふうでもあるから、民俗学的な連想が働いてるいるのかも......などと思ったりします。

 今日は文字絵についての話題ではありませんでしたが、誰が考えたかかわからない文化遺産(?)のようなもの、ということで向こうの山の「熊」について書いてみました。というのは、自分が文字絵を面白いと感じる感じ方は、向こうの山の「熊」を面白いと思う感じ方と通じていると思うので、ブログ2年めの初めに当たり、そういう面白がり方についてコメントしておこうと思ったのです。実は、モーツァルトの絵描き歌の最初の句である「向こうの山へ」というのは、この「熊」の「「向こうの山に」という句を暗示的に引用しているのです(ほとんど誰にもわからなかったと思いますが...)。

 ということで、このブログも今日から2年めに入りました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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2006年8月17日 (木)

クラシックパークにティラノ現る!!!

 (LDP=驚動) 17日午前10時ごろ、もじえ王国最大のテーマパークであるクラシックパークに突然ティラノサウルスが現れ、「文字絵の夏」音楽祭開催中のロイヤルフィルハーモニーホールに乱入した。オープニングコンサートで演奏されていた第九交響曲は中断され、オーケストラと聴衆は緊急避難した。その際、ごくらく温泉館の串だんごじいさんが頭に軽傷を負い全治3日間のけが。このティラノサウルスは中フェルマータ山のふもとにある時空のトンネルから飛び出してきた、という未確認情報も寄せられている(もじりアート)。

 第九交響曲を指揮していたベートーベン氏の話: とんでもない奴だ!!  焼き鳥にしてやる!!  赤ワインに合うかもしれん!!

 文字絵研究所こもへじ所長の話: どうやら漢字が好物のようです。今のところ漢字と見れば見境なくかぶりついています。画数の多い漢字をみつくろって餌付けできそうですが、危険ですからできるだけ早くどこかへ引き取ってもらいたいですね。

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もじえ王国に現れたティラノサウルス。急激な成長期にあるらしく、漢字を食べ続け、見る間に体が大きくなっている。

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2006年8月11日 (金)

お知らせ: モーツァルトシール応募方法の訂正

 あと20ほどでアクセスカウンタが250になりますが、応募のルールがわかりにくく、誤解をまねいてしまったかもしれません。失礼いたしました。改めて次の手順でお願いいたします。

 (1) 当サイトへのアクセスカウンタが250以上となったことに気づかれた方は、その時点で最も新しい記事に、「250番をゲットしました。」あるいは、「250番を越えて×××になっています。」 とコメントを入れてください。
 (2) 当ブログの右サイドバーの下にあるプロフィールを開き、「 メールアドレス:   」から、(1)のコメントを入れた旨と、ご送付先をお知らせください。

 以上、どうぞよろしくm( _  _ )m。ご不明な点は、メールにてご質問ください。

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2006年8月10日 (木)

リストさん、呼びました?

 きょう自動車を運転していたら、FMラジオから聞いたことのある曲が流れてきた。リストのピアノ協奏曲第1番のおしまいのほうだった。その後には巡礼の年第3年の「エステ荘の噴水」。残念ながら「噴水」の途中で駐車場に着いてしまい、一時の涼は消え失せた。どうしようか迷ったが、野暮用で急いでいたこともあってそのままリストさんとはお別れした。
 これは、一種のシンクロニシティだろうか(緩くはあるが)。シンクロニシティ......共時性と訳されているユングの分析心理学の用語で、意味のある偶然の一致という意味である。この2週間くらいリストのことを考えていた。実は、7月31日はリストの命日で、その日にリストの絵描き歌をブログにアップしようと思っていたのである。しかし、テレ玉の放送の後で何だか力が抜けてしまって、のびのびになっていた。
 ということで、シンクロ二シティの話はまたいつかすることにします。きょうはリストの絵描き歌をどうぞ。

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2006年8月 9日 (水)

お知らせ: モーツァルトまでのカウント、あと80とちょっとです!!

 8月5日にアクセスカウンタを設置いたしましたので、それを記念してモーツァルトのシール9人の作曲家のシールをプレゼントする企画が進行中です。カウンタの数字の2501000にご注目ください。詳しくは、こちらをどうぞ。

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空のプテラノドン

 これもテレビ埼玉でちらっと映りました。プテラノドンです。でも、恐竜ではありません。翼竜です。分類が違って、翼竜は爬虫類の一種ではありますが、恐竜には入りません。最近は恐竜の子孫が鳥ということになっていますから、翼竜 → 鳥 という連想は、イメージとはうらはらに間違いということになります。ティラノサウルスの子供には羽毛が生えていた、なんて先日もNHKでやっていました。ティラノのほうが鳥に近いんですね。いやはや、長く生きていると子供のころ教わった常識が崩されてしまうことが多いです。それはともかく、恐竜学の最近の進展はすごいですね。恐竜博も幕張メッセの世界の巨大恐竜博2006ばかりでなく、大から小まで、同時並行的に日本各地で開催されているようです。

 この文字絵を描くのはそれほど難しくはありませんが、全体のバランスをうまくとるようにしましょう。どう描いたら翼がそれらしくなるか、いろいろ試してみてください。それと、絵描き歌の筆順は、Pteranodonのつづりとちょっと違って、Pternadoonとなっておりますので、ご注意ください。


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2006年8月 7日 (月)

プレゼント第2弾: 250周年で250番のあなたに

 アクセスカウンタ設置記念プレゼント第2弾です。制作したての生誕250周年記念のモーツァルトの特別なシールを差し上げます(といっても、こちらを先に差し上げることになるのですが)。まだ、世界にこの1シートしかありません。神童時代の6歳のモーツァルトヴェローナでの15歳ころのモーツァルト、そして晩年の33歳ころのモーツァルトの似顔絵シールが1シートになっており、長径が70ミリ、短径が30ミリの楕円形です。Mozartの顔については、こちらの記事をどうぞ。

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 ゲットのルールは次の通りとさせていただきます。

 ルール: 当サイトへのアクセス時にカウンタが250となったことに気づかれた方は、その時点で最も新しい記事に、「250番をゲットしました。」 とコメントを入れてください。その際、連絡先のアドレスを教えていただければ、こちらから送り先確認のご連絡をさせていただきます。また、250をわず かに越えているのに最新の記事に250番ゲットのコメントが入っていないことに気づかれた方は、カウント数が「250番を越えて×××になっていますよ。」と、コメントにてお知らせください。その方を当選とさせていただきます(まれに、同じカウンタの数字が2回以上現われることもあるようなので、最初にコメントをいただいた方を当選とさせていただきます。)

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2006年8月 5日 (土)

テレ玉(テレビ埼玉)で紹介されたシールです

 女性キャスターが手にもって紹介してくださいました。この1シートに高さ30mm×横20mmのシールが9枚収まっており、ロマン派・古典派・バロックの9人の作曲家が楽しめます。上の左から、リスト、シューベルト、ショパン、モーツァルト、ベートーベン、ハイドン、バッハ、ビバルディ、ヘンデルの順に並んでいます。シールの下部に示したつづりのアルファベットで、似顔絵の成り立ちがわかります。この1シートでも、かなりの作曲家文字絵「通」になれます!

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アクセスカウンタ設置記念1000番ゲット企画!!

 8月5日からアクセスカウンタを設置いたしました。これからも多数の方のご訪問をお待ちしております。そこで、切り番ゲット企画として、1000番めにご訪問の方にテレビ埼玉(テレ玉)で紹介されたシールを差し上げます。ルールは次の通りとさせていただきます。

 ルール: 当サイトへのアクセス時にカウンタが1000となったことに気づかれた方は、その時点で最も新しい記事に、「1000番をゲットしました。」とコメントを入れてください。その際、連絡先のアドレスを教えていただければ、こちらから送り先確認のご連絡をさせていただきます。また、1000をわずかに越えているのに最新の記事に1000番ゲットのコメントが入っていないことに気づかれた方は、カウント数が1050までの場合は、「1000番を越えて10××になっていますよ。」と、コメントにてお知らせください。その方を当選とさせていただきます。
 なお、どなたからもご連絡がなく1051以降になってしまった場合は、2000番の方に、1000番の方の分も含めて、2種類のシールを差し上げたいと思います。(まれに、同じカウンタの数字が2回以上現われることもあるようなので、最初にコメントをいただいた方を当選とさせていただきます。)

 シールについては、次の記事をお読みください。世界のどこにもないオリジナルなシールです!  では、1000番がいつになるか、どうぞお楽しみに!!  


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2006年8月 2日 (水)

のっそりトリケラトプス

 先日のテレビ埼玉の放送で恐竜のパネルが2枚、ちらっと映っていました。4種類いたのですが、今日はその中のトリケラトプスをご紹介します。名前は「3本のツノのある顔」という意味です。角竜(つのりゅう)の中でも最大の草食恐竜で、体長7〜10m、体重5〜7トンくらい、えりかざりもついていました。歌いながら描けるように、絵描き歌の楽譜も付けました。この文字絵は、かなり描きやすいと思います。どうぞ、描いてみてください。
 なぜいま恐竜なのか......?  とりあえず、夏休みは恐竜の季節ということで...... (^ ^;

分 類: 鳥盤目、角竜類
時 代: 中生代白亜紀後期
産 地: アメリカ、モンタナ州


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2006年7月30日 (日)

再放送のお知らせ: 30日午後5時〜5時半です

 「ビジネスウォッチ」が本日、上記の時間に再放送されます。見逃した方は、どうぞご覧ください。

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2006年7月29日 (土)

速報: 放送されました!

 24歳のモーツァルトを描いているところとスタンプらりー用紙にスタンプを押しているところと恐竜のパネルと、インタビューのさわりの部分......。短い時間でしたが確かに放送されました。テレビで見る自分の顔は面映いですね。グッスを女性アナウンサーの方にアップで紹介していただけたことがうれしかったです。残念だったのは、フラッシュアニメがまったく放送されなかったことでした。それを期待して見てくださった方、申し訳ありませんでした。
 コメンテーターの方の感じた「へのへのもへじのなつかしさ」。アルファベットの創作文字絵でも、これがキーワードになるかもしれないと感じました。
 あす以降、もう少し詳しいコメントを書き、グッズや恐竜の画像をアップしたいと思います。見てくださった方々と受信するためにいろいろ試みてくださった方々、どうもありがとうございました。最後に、テレビ埼玉に推薦して下さった埼玉県創業ベンチャー支援センターの各位に心から御礼申し上げます。

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2006年7月28日 (金)

テレビ埼玉の受信: 県外でもある程度OKのようです

 テレビ埼玉(テレ玉)のホームページで、受信のしかたや県外での受信が可能かどうかについてのQ&Aを見つけました。こちらです。ここの中ほどの「アナログ放送の受信相談」が参考になると思います。ちょっと引用いたします。

Q.初歩的なことですが、教えてください。私はさいたま市に住んでおりますが、テレビ埼玉のチャンネルを合わせるにはどのようにしたら良いのでしょうか?申し込みが必要なんでしょうか?A.テ レビ埼玉は、UHFの38チャンネルで放送しています。申し込みなどは不要で、どなたでも見られます。基本的には、UHF用のアンテナをたてて、38チャ ンネルを受信します。しかし、普通、マンションやアパートの場合は、共同で利用するアンテナをたてて、それで受けた電波を、各戸に配分するシステムになっ ています。その場合は、テレビ埼玉はVHFの空きチャンネル(たとえば5チャンネルとか)に変換されています。あなたの場合も、もし共同アンテナならば、 VHFの5チャンネルとかで受けられると思います。

Q.横浜市の日吉に住んでいます.浦和レッズファンのためTV埼玉のサッカー中継が見たいのですが,音声しか入りません.何とか入るようにする方法は無いでしょうか?A.横浜はサービスエリア内ですので、受信場所の条件(浦和方面への見通しなど)がよければ映像も受信可能です。(以下、略)
Q.
私は東京都保谷市在住のものですが、テレビ埼玉の受信は可能でしょうか。もし可能であるなら、受信方法をお教えください。また、費用はどのくらいでしょうか?
A.保谷市の場合、当社の浦和送信所方向に障害物がなければ、視聴は可能です。(以下、略)

 ご参考になりましたら、幸いです。

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2006年7月27日 (木)

文字絵研究所が29日にテレビ埼玉で紹介されます

 文字絵研究所がテレビ埼玉で紹介されます。7月29日(土)午後10:00〜10:30の「埼玉ビジネスウォッチ」という番組です(30日に再放送されますが、野球シーズンのため時間は未定とのこと)。上の7月22日付けWeb頁の

  ○来週の告知

  • ウォッチリポート
    埼玉発ベンチャー    

 というコーナーの3番めの企業として放送されるようです。

 25日に取材があったのですが、起業の経緯や起業後の苦労などについてのインタビューを受けました。それから文字絵が1字ずつ描かれていく様子をフラッシュアニメ風にまとめた作品を見ていただきました。さらに、シールやスタンプ、シャープペン・ボールペンなどのグッズ類について説明いたしました。だいたいこんなところが映像として放送されると思いますが、2005年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの古典派三人の顔ハメパネルや、恐竜ティラノザウルスとトリケラトプス、それに翼竜のプテラノドンのパネルも写されているかもしれません。
 ディレクターの方に、文字絵を描いた後に決め台詞を言って描いた文字絵を見せてくださいと指示されました。そのようすも放送されます。
決め台詞は確か「私はこれで起業します」だったかな?  描いたのは今年生誕250周年のモーツァルトの24歳のころを写した文字絵、のはずだったのですが、どんなふうに描けたかは見ていただいてのお楽しみということにいたしましょう。テレビ埼玉が受信可能な地域にお住まいのかたはどうぞご覧ください。
 ということで、まずは「文字絵研究所、テレビに初取材さる」の件のご報告といたします。

2/16/2008  追記

 この時のアナウンサーの中野知美さん(現WOWWOW)のブログ「凛々日記」に文字絵グッズの写真などを紹介していただきました。こちらです。中野さん、ありがとうございました。「凛々日記」を読むと元気が出ますよっ!!  お薦めのブログです。

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