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2005年8月29日 (月)

興福寺北円堂の無著・世親像 {RETROSPECTIVE COMMOHEDGE 4}

 言葉もない。すごすぎる。それなのに、のどかだ......。興福寺の北円堂を初めて訪れたとき、そんなふうに感じた。
 国宝である運慶作の無著・世親菩薩立像がそこにおわしますことは、まったく知らなかった。順路と思って、たぶん国宝館から北円堂に向かったのだと思う。そして、忘れ得ぬ出会い。無著が兄で世親が弟(兄弟にしては似てないな)。二人のリアルさ。木肌があらわであるにもかかわらず、本当にこんな人がいそうだな、とつい思ってしまうその圧倒的表現力(といっても、二人ともインドの人なので、日本人のように見えるのは本当はおかしいのだが)。こんなのを作るのは、ほとんど人間わざではないと思って、見入ってしまった。もう二十何年か前の話だ。
 その日は春の一日でぽかぽかしており、お堂の回りには草が生い茂り、石壇にはなぜかカマキリがよじ上って、うろうろしていた。「おい、カマキリ君、きみも精が出るねえ」と声をかけたいくらいだった。「でも、ありがたい仏様なんて、てんで眼中にないんだろうね!」
 今、この二尊が「興福寺国宝展」で仙台を回っておられる。またいつか、奈良でお二方にお目にかかりたい。無著・世親はやはり北円堂に限ると思う(弥勒如来様、ごめんなさい。お弟子さん方のことばかリ話題にしてしまいまして......)。
 行かれる方へ: 今年は秋に特別開扉があるそうです(10/29から11/13)。
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コメント

無著・世親像 には、私は、東京で行われた「興福寺国宝展」で出会いました。二尊とも背が190センチほどと高くがっちりしており、しかし他の仏像にはない親しみやすさを感じ、しばし足を止めました。興福寺には2、3度行っているのですが、なぜか北円堂に足を踏み入れたことはありません。今度は北円堂で出会ってみることにしましょう。ところでCOMMOHEDGEというのは、こもへじさんの造語ですか。

投稿: | 2005年8月30日 (火) 11時32分

 こんにちは。コメントありがとうございます。お二人とも、がっちりしていますよね。
 北円堂で驚いたのは、このお堂もがっしりしているけれど、意外と小さいことでした。ここでこんなにすごいものを展示しててもいいの? とも思ってしまいました。
 北円堂が開扉されるのは、例年は春のゴールデンウィークと秋の数日間だけのようです。私はたまたまゴールデンウィークに行ったので、見られました(ラッキー!)。
 COMMOHEDGEというのは私の造語です。RETROSPECTIVE(回想の)という言葉にあわせて、意味ありげに作りました。

投稿: こもへじ | 2005年8月30日 (火) 11時59分

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