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2005年8月27日 (土)

アンサンブル・タッシ/世の終わりのための四重奏曲 {RETROSPECTIVE COMMOHEDGE 2}

 アンサンブル・タッシの「世の終わりのための四重奏曲 」(メシアン)の演奏を聴いたのは、東京池袋の西武デパート、12階の西武美術館においてであったような気がするが、定かではない。パイプ椅子を並べた、にわかごしらえの演奏会場だった。武満徹の企画した「今日の音楽(ミュージック・トゥディ)」の'70年代終わりごろの演奏会だったかな...。どこかにパンフが残っているように思うけれど、おぼろげな記憶に頼って書いているので、データが間違っていたら、ごめんなさい。
 「世の終わりのための四重奏曲 」は、メシアンが第2次大戦中、ドイツ軍の捕虜だった時に作曲され、収容所の中で初演されたという。タッシはこの曲を演奏するために結成されたとのこと。
 ピーター・ゼルキン(ピアノ)、リチャード・ストルツマン(クラリネット)、アイダ・カヴァフィアン(バイオリン)、フレッド・シェリー(チェロ)というタッシの4人のうち、最初の3人は印象に残っている。特に最初の2人は演奏していたときの、表情や体の動かしかたまで覚えている。リチャード・ストルツマンは体全体で表現していた。確か自由席だったので、いちばん前の席で聴いていたと思う。
 すごい熱演だった。圧倒的な迫力だった。特に、ストルツマン。こりゃあ、レコードとほとんどそっくりじゃないか、というのが正直な印象だった。お手並み拝見いたしました、という満足感というか充足感というか....。その日の演奏を、すべてを汲み尽くしてしまったような、という趣旨の言葉で評していた人がいた。その批評の正確な言い回しは忘れたけれども、確かにそんな演奏だったように感じた。
 音楽を聴いて、ただただ心から感動するということは少ない。この日の演奏もすばらしかったけれども、感動したというのとは違う。でも、確かに満たされて会場を後にしたのだった(タッシというのはチベット語かなにかで、「幸福」という意味だったように思う)。
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