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2005年9月10日 (土)

エルミタージュのマティス{RETROSPECTIVE COMMOHEDGE 7}

 「ダンス」を見て、「赤い部屋」を見て、「音楽」を見て、「芸術家の家族」も見ただろうか......。遠い日の記憶は印象の薄い順にあいまいになる。
 レニングラードのエルミタージュ美術館シチューキンによるマチスのコレクションに接してから二昔。時間が経つのは早い。そのころはマチスに興味をもってはいなかった。いずれにせよ、「ダンス」を前にして何なのこの絵、と思った気がする。誰でも描けそうじゃないか(自分の名誉のため、そのとき他に何を思ったかを、ここではこれ以上書かないことにする)。
 そう、今が大切。テレビでだけれど、昨日、NHKの世界美術館紀行「ロシアに咲くマティスの花園・ダンス秘話」で、エルミタージュにあるマティスの絵の数々を再び見て、色の鮮やかなのに驚く。かつてわからなかったことが今は感じられるようになった、よかった、よかった。そう思うことにしよう。
 マティスはシチューキンの家に2週間滞在したときに、それぞれの絵の色彩がより引き立つように、自分の絵の配置変えをしていったそうだ。展覧会に出した「ダンス」が酷評されたときに、シチューキンが励ましの手紙を送ったりして、二人の関係がまた、いい感じなんですね、これが。
 色彩もすばらしいけれど、私はマティスの線に、とても惹かれている。人物を描いた素描の線などは、気負いなく描いたように見えるけれど、やはりなかなか引けないんだろうな。このへんのことを、いつか調べたい(話がそれましたね)。
 この「ロシアに咲くマティスの花園・ダンス秘話」の再放送が、今月の16日と23日の午後10時からあるようです。一見の価値あり。お薦めです。
 付記: ニューヨーク近代美術館(MoMA)の「ダンス」第一作とエルミタージュの「ダンス」を比べると、いちばんわかりやすい違いは、右から2人目の人物の脚が開いているか、閉じているかであることに気づいた。エルミタージュのほうは、開いている。このほうが、躍動感が増しているように思う。
 おまけ情報: 10月22日から12月18日まで、東京都美術館でプーシキン美術館展が開かれます。そこでの目玉は、マティスの「金魚」のようです。
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