« 2007年5月 | トップページ | 2007年11月 »

2007年10月31日 (水)

「ジョスリン糖尿病学」

 昨日行ったイオンモール羽生で、ちょっと驚いたことがありました。Joslinまで180mという館内サイン(案内表示)があったから。何屋さんなのだろうと思って表示を見直してみると、Joslinではなく、Joshinの見間違いだとわかりました(ジョーシンは家電・パソコン・おもちゃを売る店とのことです)。

10310

 Joslinとは何かというと、糖尿病学の教科書です。1916年にElliott Proctor Joslin博士が書いた糖尿病(Diabetes Mellitus)に関する本から発展してきて、2005年に第14版が出版されました。私が翻訳医学書の編集者になった次の年の1994年に原著の第13版が出版され、その第13版の日本語版の編集を担当したのがJoslinとのなれそめでした…。で、今は運動不足でメタボ化して、そのうちJoslinの研究成果の恩恵を受けることになるかも…、というのは(半ば)冗談です(^^;)。
 2年ほど前から一般にも知られるようになってきたメタボリックシンドロームという言葉は、第13版には出ていなかったと思います。第14版によると、2001年に今使われている意味でのメタボリックシンドロームが定義されたとのことです。… The most recent definition of the metabolic syndrome was established as a consensus by the National Cholesterol Education Program (NCEP) Adult Treatment Panel III (ATP III) in 2001. … (原著426頁)
 実は、この第14版の日本語版が今年の春にMEDSiさんから刊行されました。第13版での経験を認められて私も全70章中の半分の35章分をお手伝いさせていただきました。ちょうど去年の今頃は一生懸命ゲラ(校正刷り)を読んでいました。それで疲れてしまってブログを更新できませんでした…というのは言い訳に過ぎないのですが、ぜんぜん当たっていないというわけでもないのです。A4変形版で1376ページあって、とにかく大きくて重い本です。幸い売れ行きはたいへん好調とのことです。

2370_2
 先日の「アメリカの医学の教科書」に記述の網羅性ということを書きましたが、それはこのJoslinに典型的に示されているような、情報と研究成果の蓄積、そして更新という側面を抜きには考えられないと思います。私はこんなところにアメリカのすごさを感じています。


                                                 糖尿病については、こちらもどうぞ。

ためしてガッテン:糖尿病の新常識


| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年10月30日 (火)

イオンモール(AEON MALL)羽生のソフトオープン

 車を25分ほどとばして、今日ソフトオープンしたイオンモール(AEON MALL)羽生へ行ってきました。羽生というのは埼玉県の北東部にある市です。専門店街を歩いて回るだけでたいへんで、とても広いショッピングセンターでした。うちの近くにはこれより少し小さいながらも二、三年のうちにあと2カ所ほど大規模なショッピングモールが出来る予定です。

Dscf0352

専門店街への入り口です。とにかくやけに左右に細長い作りになっています。

Dscf0350_2


3階まで吹き抜けです。


103007


3階のフードコートには、神戸のスイート屋さんも出店していました。

 それにしても、「ソフトオープン」というのは何? この前、10月9日に開店した浦和パルコでもこの言葉が使われていました。


 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月29日 (月)

福井県勝山市で竜脚類の太ももの化石発見!

 MSN産経ニュースによると、福井県で大型草食恐竜のものとみられる太ももの骨などの化石が発掘されたそうだ。
 すでに復元されているフクイサウルス・テトリエンシスは鳥脚類で全長4.7m、獣脚類のフクイラプトル・キタダニエンシスは全長4.2mとのことなので、恐竜としてはやや小ぶりという感じがしていた。
 それに対し、「竜脚類(竜脚形亜目)は草食性で四足歩行の恐竜です。首と尾が長く、全長が7m程度のものから約40mの大型のものまでいました」(福井県立恐竜博物館)とのことなので、大きさに期待がもてそうだ。やっぱり恐竜は大きくあってほしい!
 今年の7月以降、竜脚類の前脚の尺骨と上腕骨と呼ばれる骨の化石が相次いで見つかっており、同一個体の可能性が高いそうだ。早くでかい恐竜が復元されるといいなあ。

大型草食恐竜の化石発掘 福井・勝山市
2007.10.29 19:30

 福井県立恐竜博物館は29日、同県勝山市の白亜紀前期(約1億2000万年前)の地層から、大型草食恐竜のものとみられる、太ももの骨などの化石を発掘したと発表した。

 博物館によると、見つかった化石は長さ約86センチで、幅は最大約25センチ。大きさや直線的な形状などから、ブラキオサウルスなどに代表される竜脚類の右後脚のものとみられる。 (中略)

 同館の東洋一副館長は「今回の発見は学術的に貴重で、種の特定や全身骨格の復元に1歩近づいた」と述べた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月28日 (日)

アメリカの医学の教科書

 3年前の今日、この本が出来てきました。編集者をしていた私が最後の仕事として担当したのがこの本でした。ちょっと席をたっていて、戻ってみるとこの本が机の上に置いてありました。

Photo_2

























 


 「カプラン臨床精神医学テキスト」(第2版)というタイトルのこの本は、アメリカで出版された精神医学の教科書を翻訳したものです。B5変形版、1,560で、かなり大きな本です。この本が出来るまでには1年半以上かかったこともあって、現物を持ってページをめくってみた時は感慨深いものがありました。以下は、版元のメディカル・サイエンス・インターナショナル(MEDSi)のホームページからの引用です。

 精神医学の"バイブル"、最新版のノーカット完訳

監訳
井上令一 順天堂大学名誉教授 / 順天堂精神医学研究所所長
四宮滋子 しのみやクリニック

  臨床精神医学の包括的リファレンスであり、標準的な教科書。世界中で圧倒的な評価を得ており、この領域のまさに"定本中の定本"。DSM-IV-TRに基 づいて全面的に書き改められた原著最新版、全60章を完訳。大幅な増頁、しかも全頁2色刷となって完成度をさらに高めた。広く精神保健関連の職種、学生に 最優先の書である。

 このMEDSiさんには、縁あって社員として5年数カ月お世話になりました。出版社の社員として勤めた最後の会社となりました。実は、今も編集代行の仕事をいただいております。この9月にも、上の本と同じ著者のシリーズの「カプラン臨床精神医学ハンドブック」(第3版)という新刊書が刊行されました。この本も初版から私が担当してきましたので、第3版もお手伝いさせていただきました。

Photo_5  

 










 内容を大幅更新、臨床現場で"真に頼れる"手引

 監訳
 融 道男 東京医科歯科大学名誉教授

               岩脇 淳 鹿沼病院副院長
             

   
 標 準的な教科書として定評ある「カプラン臨床精神医学テキスト」をもとに、広く精神疾患の基本的な知識、とくに診断と治療に重きを置き、箇条書きスタイルで 簡便にまとめた実際的な手引書。最新のDSM-IV-TRに準拠、各章とも内容を更新し、臨床現場で特に注意すべき点などをまとめたBOX「臨床のヒン ト」を新設、頁数も増えさらに充実した内容となった。精神科医をはじめ精神保健関連の職種に幅広く有用。

 精神医学の本に限らず、アメリカの医学書をこの10数年いろいろみてきましたが、つくづく思うのは大きな本が多いことと本の記述の網羅性ということです。内容もさることながら、記述の網羅性は日本の教科書が見習うべき点と思われます。あいまいな個所を残さず、すべて言葉で説明しようとする姿勢は、契約を何よりも尊重するアメリカの社会の在り方を反映しているのでしょう。
 20歳のころグレイハウンドのバスで西海岸から東海岸までアメリカ大陸を3泊4日かけて横断し、何よりもアメリカの広さに驚いたことがありました。素朴な感想として、こういうところに住んでいたら発想も日本人とは違ってくるだろうなと思いました。ともあれ、日本にいるからにはアメリカでは思いつけないことを発想したい、最近はそんなふうに考えています。




| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年10月27日 (土)

佐藤信夫先生との出会い

 「あの〜、国学院雑誌を買いたいんですけれど…。」
 渋谷から15分くらい歩いて国学院大学にようやくたどり着いてぼそぼそと声をかけた僕に元気な窓口のお姉さんが何と応えたか、今となってははっきりと覚えていない。けれども何号が欲しいか、何で買いたいのか、どこからきたのか、などということをいろいろと聞かれ、佐藤先生のお書きになったものを読みたいのでと説明したら、「じゃあ、先生に是非お会いしてお話を伺っていらっしゃいよ。とっても気さくでいい先生よ!」と勧められたので、え〜っ、ご迷惑じゃないですか、いいんですか…などと言いつつも、いらっしゃいよ、早く早くと促されて「レトリック感覚」の著者、佐藤信夫先生のいらっしゃる部屋へ押し掛けていったのは、23年前の今日。少し驚いたふうながらも先生が貴重な時間を割いて相手をしてくださったのは、本当に有難く、夢のような経験だった。
 あの日から20年後に文字絵研究所を立ち上げることになった。そのきっかけには、レトリック的発想がさまざまな分野で展開されることを望むとの「レトリック感覚」と「レトリック認識」での佐藤先生の呼びかけに動かされてということと、本当にやりたいことは人を当てにしないで自分でやらなければいけないというあの時の佐藤先生のご助言があった。あれから3年。研究所という名に恥じない成果を早くあげたいと切に望む今日この頃である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年5月 | トップページ | 2007年11月 »