「ジョスリン糖尿病学」
昨日行ったイオンモール羽生で、ちょっと驚いたことがありました。Joslinまで180mという館内サイン(案内表示)があったから。何屋さんなのだろうと思って表示を見直してみると、Joslinではなく、Joshinの見間違いだとわかりました(ジョーシンは家電・パソコン・おもちゃを売る店とのことです)。
Joslinとは何かというと、糖尿病学の教科書です。1916年にElliott Proctor Joslin博士が書いた糖尿病(Diabetes Mellitus)に関する本から発展してきて、2005年に第14版が出版されました。私が翻訳医学書の編集者になった次の年の1994年に原著の第13版が出版され、その第13版の日本語版の編集を担当したのがJoslinとのなれそめでした…。で、今は運動不足でメタボ化して、そのうちJoslinの研究成果の恩恵を受けることになるかも…、というのは(半ば)冗談です(^^;)。
2年ほど前から一般にも知られるようになってきたメタボリックシンドロームという言葉は、第13版には出ていなかったと思います。第14版によると、2001年に今使われている意味でのメタボリックシンドロームが定義されたとのことです。… The most recent definition of the metabolic syndrome was established as a consensus by the National Cholesterol Education Program (NCEP) Adult Treatment Panel III (ATP III) in 2001. … (原著426頁)
実は、この第14版の日本語版が今年の春にMEDSiさんから刊行されました。第13版での経験を認められて私も全70章中の半分の35章分をお手伝いさせていただきました。ちょうど去年の今頃は一生懸命ゲラ(校正刷り)を読んでいました。それで疲れてしまってブログを更新できませんでした…というのは言い訳に過ぎないのですが、ぜんぜん当たっていないというわけでもないのです。A4変形版で1376ページあって、とにかく大きくて重い本です。幸い売れ行きはたいへん好調とのことです。
先日の「アメリカの医学の教科書」に記述の網羅性ということを書きましたが、それはこのJoslinに典型的に示されているような、情報と研究成果の蓄積、そして更新という側面を抜きには考えられないと思います。私はこんなところにアメリカのすごさを感じています。
糖尿病については、こちらもどうぞ。
ためしてガッテン:糖尿病の新常識
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