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2007年11月 1日 (木)

カマンベールの人

 プティトリアノンへはヴェルサイユ宮から歩いて25分ほど。あくまで広壮、壮麗、麗美なヴェルサイユ宮の後に訪れた小さな離宮プティトリアノンは、どことなくアンティームな感じでほっと落ちつけた。2月下旬か3月初めごろで、かなり寒かったけれど…。観光客も少なく、何よりも晴れていたのがよかった。
 30年近く昔。その日は若いフランス人にヴェルサイユを案内してもらっていた。で、プティトリアノンのある部屋まで来ると壁に懸かっていた肖像画を指して彼女が「ご先祖様でぇ〜す」と言ったのだった。「ん?」と思って一瞬答えに窮していると、肖像画の人がナポレオンの部下で、その子孫が北欧のある国の王族になっていて、自分は今の国王のいとこ(か何か)にあたる...とのことだった。
 こちらは目を丸くして、やんごとなき血筋に感心することしきりであったが、その彼女に言われ、今も思い出す言葉がある。それは、「カマンベールの人みたいね、ha!」という僕に対する人物評だった。何が話題になっていたのか今となっては思い出せないのだが(日本の文化について意見を求められていたのか、それとも次にどこへ行こうかという相談だったのか…)、このコメントが妙に腑に落ちてしまったのだ。ほうほう、拙者はカマンベールの人でござるか…と。
 彼女の言うところによると、フランスではカマンベール出身の人はあれこれ迷っていてなかなか決断ができないという評判があって、それが優柔不断な人を指す決まり文句になっているとのことだった。ちなみにカマンベールというのはノルマンディ地方の村の名であって、その名を冠したチーズが有名です。
 言われた時もなるほどねと納得してしまったのだが、最近富みに自分の「カマンベールの人」度がアップしているような気がしてならない。というとかなり否定的な響きを聴き取る方もおられるかもしれませんが、実はその逆で、わたしゃこれからさらにカマンベールの人を決め込まねばっ、と思ったりしている次第です。といっても何のことやらわからないと思いますので、レトリックのこととからめて、この続きは後日ということで…、おやすみなさい。

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