2005年8月31日 (水)

ヴォイストレーニングの快感{RETROSPECTIVE COMMOHEDGE 5}

 人の声は美しい。男声合唱を経験してわかった。女声も美しいのだろうけれど、混声合唱を経験した後でもやっぱり男声がいい、などと思ってしまう。
 合唱に興味があった訳でもなかったが、誘われて大学のグリークラブ(男声合唱団)に入った。練習は昼休みに毎日、さらに週3日は夕方からもあった。たいていヴォイストレーニング(発声練習)から始まる。それが私はけっこう気に入っていた。
 声を出すのが気持ちよかったのである。体が共鳴している感覚が好きだった。夕方からの練習では、ヴォイストレーナーの先生をお招きして、一人一人かなり本格的に指導していただいた。何も経験がないところから始めて、声がだんだん響くようになると、ヴォイストレーニングが楽しくなった。
 よい声、響く声を出すためには体を鍛えるようにと(主に先輩から)指導されたのは意外だった。それをまじめに受けとって、腕立て伏せをけっこうやった。運動ばかりでなく、声楽でも体が資本なのである。基本的には体が大きなほうが、響く声が出せる。ただ、それが筋肉質の体でなければならないかどうかは別問題であるが(声のためには、食べ過ぎて太ったのだって、やせているよりは有利だ)。
 より響く声を出すために「軟口蓋をもっと上げろ」が合い言葉だった。よく響く声でハモること、それが目標の1つであり、グリーメンにとって大きな充実感の源だった。純粋かつ単純であった。あのころが今、なつかしい。
 コメントをどうぞ 

| | コメント (0) | トラックバック (0)